俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

2月14日(火)

2012-02-14 05:59:23 | Weblog
 東海道53次川崎宿
★下萌えの六郷川の水青し   正子
嘗て江戸時代、多摩川の「六郷の渡し」として栄えた所であり、大変重要な場所であった。その六郷川に下萌えの草がみどりを為し、水はあくまで青いと言う・・。浅春の情景が見事に詠われ、素敵な一句である。(桑本栄太郎)

○今日の俳句
★自転車の籠に紅梅つぼみもち/桑本栄太郎
停めてある自転車の籠につぼみをもっている紅梅を見た。どこかでもらった紅梅か、ここにもつぼみがついた花がある驚きと喜びがあって、句が生きいきしている。(高橋正子)

○新聞を読む
日経朝刊(2月14日付け)の1月19日に開催された<新春日経マネジメントフォーラム>特集を読む。その<クロージング講演>は、早稲田大学大学院教授の小尾敏夫氏の「情報化社会と超高齢化社会が融合 CIOの責任はより広範囲に」であった。その中に「無資源国家日本が誇れるのは人財と教育である。特に日本の人財活用には、力を活かしきれていない女性、外国人、高齢者の能力を最大限に活用するのが急務。」それには、CIO(最高情報責任者)のリーダーシップの発揮が重要である、としている。このCIOの人材に欠けているか、活かしきれていないという日本社会の構造が問題ではないかと思う。「情報化社会と超高齢化社会が融合」は、花冠が早くから取り組んできた課題で、それなりの成果を上げたと自負している。

ITの活用で(インターネット俳句センターを中心とした活動)、花冠(水煙)はユニスコの詩の部門に日本でまず初めてサイトを設けて紹介してもらった。多言語による活動に注目れてきた。今、現実的には、高齢者である信之先生の活躍と、女性である私の活動は、(ちょっと笑ってしまうのだが)日経フォーラムの講演の内容を実践しているように思える。高齢者も女性も、いろんな意味でがんばっているし、力をもっているが、ただ、若いだの、高齢者だの、女性だの、といってもひとくくりにはできない、完全な個人差があることは間違いない。個人の総合能力格差を平等を持ち出して均してしまう変な日本の民主主義にも困る。

◇生活する花たち「河津桜」(伊豆河津2011)
コメント (1)
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