俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

12月28日(水)

2011-12-28 15:00:54 | Weblog
★年逝かす蘭の華やぐ丈見上げ  正子
一日一日と慌しくなる年の瀬ですが、花茎を高く上げて咲く見事な蘭の花々に、心和み明るくなります。その華やかな存在感に、過ぎ行く年の感慨と、来る年を迎える新たな喜びも感じられます。(藤田洋子)

○今日の俳句
一しきり霰の音を硝子戸に/藤田洋子
急な冷え込みに、霰が一しきり降り、硝子戸を叩く。家居の静かさを驚かす天気の荒れに、冬の緊張がある。「一しきり」が詩情を生んだ。

○花冠ネット句会の15年(1997年~2011年)
俳句雑誌「花冠」の前身である「水煙」がホームページを立ち上げたのは、平成8年(1996年)11月27日で、花冠ブログ句会の前身の俳句掲示板を開設したのは、その1年後の平成9年(1997年)11月7日である。花冠ブログ句会は、前身の俳句掲示板開設以来、足掛け15年、満14年を超える歳月の殆ど毎日を俳句勉強の場とし、日々の精進を重ねてきた。これらの業績は、俳誌「花冠」の仲間が誇りとするところである。花冠の歴史は、ネット時代の15年とそれ以前の歳月を加えると30年近くのなる。花冠創刊以来の発行所の仕事、花冠の編集、会計などを一貫して引き受けてきたが、花冠が今あることを私の誇りに思っている。
http://suien.ne.jp/0003/dk/

俳句がNHKをはじめ、マスコミに大いに取り扱われている現状で、よくもここまで来れた、そして、おそらく、まだ続けていけるだろうと思って今年の年の瀬を迎えている。

○はなかんざし
先日友人に花冠をあげたら、お返しに「はなかんざし」の鉢植えをくれた。「これ何の花かわかる?」というので、「はなかんざしでしょ。」というと、「よく知ってるね。」と驚かれた。もらったときは、蕾だったが、ようやく開き始めた。寒いせいか、なかなか開かない。手でさわっておどろいたのだが、花びらは、麦わら草のようにカラカラなのだ。見ているかぎり柔らそうな花びらなのに。プラスティックの鉢をアルミホイルでくるみ、さらに包装紙でくるんでリボン結んで、テーブルに置いている。

花鉢を抱えて出れば冬の星 正子

◇生活する花たち「野菊・落椿・栴檀の実」(東海道53次/戸塚宿~藤沢宿)

コメント (1)
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