俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

12月25日(日)

2011-12-25 11:05:40 | Weblog
★柚子の香に頬のほのかに温まる  正子
料理用に絞った柚子の香りから、作者は二,三日前の冬至湯の湯気と香りを想い出された、と解釈しました。温かいのびやかな情趣を感じる御句です。(河野啓一)

○今日の俳句
★ポインセチア赤し街にも我が家にも/河野啓一
ポインセチアは、クリスマスの花として街を飾り、家にも鉢植えなどで飾られて、楽しく明るい雰囲気を醸している。「街にも我が家にも」は、市民的で家庭的であるが、足りている世界。それが読み手に快く伝わる。

○千両
千両はセンリョウ科の常緑小低木。東アジア~インドに分布し、日本では南関東・東海地方~九州・沖縄までの比較的暖かい常緑樹林下に自生している。また冬に赤い果実をつけ美しいので栽培される。高さは50~100cm。葉は対生。花は黄緑色で7~8月頃に咲き、果実は10月頃から赤く熟し、翌年2月頃まで見られる。名前がめでたいので万両などとともに正月の縁起物とされる。

千両は生家にはなくて、砥部の家の玄関脇に赤と黄色を植えていた。植木屋さんの勧めで植えたと思う。万両は日当たりがいらないが、千両はいると聞いている。間違いかもしれない。正月花に赤い千両一枝切って入れたいと思うが、一枝切ると間が抜けたような姿になるので、正月花には花屋で買っていた。先日東海道53次の戸塚から藤沢まで歩いたときには、お寺などに千両をあきるほど見た。こちらのお寺は千両がお好きなようだ。

◇生活する花たち「木瓜・花八つ手・南天の実」(横浜日吉本町)

コメント (2)
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