俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

12月8日(木)

2011-12-08 17:08:05 | Weblog
★山茶花の高垣なればよく匂う  正子
高垣もいろんな木がありますが、山茶花であればこそ、花の香りが漂います。よく匂うので、きっとたくさんの花が咲いていることでしょう。(高橋秀之)

○今日の俳句
賀状書き並べテーブル埋め尽くす/高橋秀之
年賀状を書くときの様子は、まさにこのよう。版画を押したり、絵の具や墨を使ったり、昨今は、パソコンで写真を印刷したりして、思い思いの年賀状を作る。乾くまで重ならないようにすると、テーブルが埋め尽くされていく。新年の挨拶を楽しみながら書く、歳晩の日本のほのぼのとした家庭が知れる。

◇生活する花たち「ブーゲンビリア・ウィンターコスモス・木瓜」(横浜日吉本町)


平成24年2月号作品10句

湖水に向きて
高橋正子
ひつじ田の明るいみどりを疾走す
トンネルを抜けて手帖に差す冬日
十一月のはだらな雪の富士が右
 湖北四句
平らかな湖水に向きて冬はじめ
波音の湖に生まるる冬はじめ
胸までの波に浮かびて湖の鴨
栴檀の実の散らばりに湖晴るる
 大阪城天守二句
冬がすみ生駒の山の青透かし
六甲も金剛山も冬がすみ
柿の葉ずし車中の冬灯に広げたり
コメント (1)
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