俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

12月5日(月)

2011-12-05 06:12:06 | Weblog
★冬鵙の囃すは水照る向こう岸  正子
今年は暖冬気味の気候と言われ、本来冬になれば鳴かないと云う冬の鵙も、明るい向こうの岸から元気良く鳴き声が聞こえて来る・・。それは恰もお囃のように聞こえ、冬の明るいひと日が想われて素敵な一句です。(桑本栄太郎)

○今日の俳句
落葉踏む紅も黄色もさみどりも/桑本栄太郎
落葉と言えど枯れ色の葉ばかりではない。紅も、黄色も、またさみどりもあって、色鮮やかである。今落ちたばかりの葉も混じって、冬に入れば冬の明るさがある。(高橋正子)

○木瓜の花
木瓜と書いて「もっこう」と読む場合もあるが、普通「ぼけ」と読む。この音を聞いてほとんどの人は「あほ、ぼけ」の「ぼけ」を想像するだろう。それがこの花のおもしろいところで、木瓜は春の花であるが、花の少ない冬、暖かい陽だまりなどに咲き始める。棘があって、花は梅のように枝について咲く。葉は花の後から出るのであるが、この朴訥な枝と少ない花を生かして春の先駆けを思わせて生花にも使われる。雪が降ったりすると、雪を冠った花がうれしそうに見える。実は花梨のように大きな黄色い実がつくのも、「ぼけな」感じだ。

○第6回フェイスブック日曜句会入賞発表
http://blog.goo.ne.jp/kakan106/

◇生活する花たち「山茶花・ウィンターコスモス・花水木の実」(横浜日吉本町)

コメント (1)
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