俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

12月18日(日)

2011-12-18 06:49:43 | Weblog
  藤沢
★栴檀の実に藤沢の白き雲  正子
「金色の実が青空に散らばったようにくっきりと見える。栴檀の実は何時も空にある。」との先生のお言葉は大いに納得致します。御句から栴檀の実が白い雲の上に有ると云う大きな木と雄大な景色に心が開けます。(佃康水)

○今日の俳句
出漁や妻に焚き火の温み置き/佃 康水
出漁まで夫婦で焚火をして体を温めていたのだが、体も温もって、妻を残して船音もかるく漁に出て行った。漁師夫婦の情愛が焚火をとおして温かく詠まれている。

○俳句(東海道53次/戸塚宿~藤沢宿)

戸塚
清源院長林寺
水仙のまだ咲かぬ花芭蕉句碑
水仙の二三花朝日の清源院
 神社
狛犬の阿吽愉快や散銀杏

大坂・原宿
ブラマンジェ食べてここより冬の坂
大坂の坂の上りを冬日浴ぶ
冬の日に芒立てるはよかりけり
冬晴れの長き坂なり上りけり
切り通しの崖下冷える背が冷える
栴檀の実に藤沢の白き雲
徒歩旅にはやも椿の赤い花
富士山はあちらかここに枯すすき
冬がすみ富士のこちらの山いくつ

遊行寺坂落葉たまるも切りもなし
遊行寺坂日に透けいたる冬黄葉
きらきらと靴かがやせ冬の坂

藤沢宿
 境川
冬川の来る水来る水ささら波
遊行寺橋を架けて冬川流れたり
本陣跡と札のみありて十二月
旧き家開かずの窓に冬日照り
山茶花の一樹咲き添う古き壁
ひとすじの門前町の十二月
アイリッシュコーヒー泡から飲んで温かし

◇生活する花たち「椿・水仙・野ぶどう」(東海道53次/戸塚宿~藤沢宿)

コメント (1)
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