俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

12月16日(金)

2011-12-16 05:39:24 | Weblog
★冬オリオン杉の木立に懸かりたり  正子
冬の夜空にひときわ明るくひかる星座・オリオン。今、杉の木立の天辺に懸かって見えるという。群青に澄んだ空にきらめくオリオンは杉の木立を得ていっそう輝きをますようです。 (小川和子)

○今日の俳句
冬椿蕾結べりきっぱりと/小川和子
冬椿の蕾の固さが凛とした空気に「きっぱりと」した姿を特に印象付けている。

○東海道五十三次を歩く(戸塚宿~藤沢宿)
戸塚から藤沢宿まで約10キロほどの東海道を信之先生のお伴で歩いた。靴は、踵から着地できるよう設計されたウォーキングシューズ。この靴が頼りとなる。手袋と帽子、自分で編んだモヘアの小さいマフラー、いつものポーターの革リュックという出で立ち。朝8時過ぎに家を出て、グリーンライン・ブルーラインを乗り継いで、戸塚まで。結構乗っている時間がながいので、「東海道492キロ」という歩き方の本を読む。
戸塚の駅に降り立って、吉田茂を怒らせた「開かずの踏切」を渡る。わかりにくいのだが、右手にいって、家康の側室のお万の方が建てた清源院長林寺へ。奥のほうに芭蕉の句碑があったので、写真にとる。万両は、人の背丈ほどありそうなのがある。黄色い千両と赤い千両も。水仙は、冠のようなところも白い水仙があった。純白の水仙である。
 観るほどのものはなく、15分ほどいて東海道となる道を行く。写真に収められる花があれば撮るつもりである。道端に、案内標識が出ていて、澤辺本陣跡とか、上方見附跡、お軽勘平の碑、松並木跡などがあった。
 藤沢宿に近づくと、遊行寺がある。遊行寺は通称で、清浄光寺(しょうじょうこうじ)といい、時宗総本山の寺院。境内には、樹齢660年、樹高31メートルの大銀杏があった。一遍上人の念仏する姿の像もある。
遊行寺を過ぎて、藤沢宿の本陣跡あたりを見て、藤沢宿の町並みを見る。紙問屋らしい古い造りの家が残っていたり、老舗の豊島屋という「松露羊羹」で知られる店もある。お茶屋には、古い茶壷などもあった。昔ながらの商いの店がこじんまりと並んでいる通りである。
この通りが藤沢本町通りで、その端にある小田急の藤沢本町近くの喫茶店で、遅い昼食をとり、きょうの東海道の歩き旅の終わりとした。

▼清源院芭蕉句碑(戸塚宿)

清源院は、徳川家康の側女・お万の方によって、元和6年(1620)に開基され、境内には、松尾芭蕉の句碑「世の人の見つけぬ花や軒のくり」、洪鐘、徳本上人の名号塔、心中句碑、お万の方の供養碑等がある。

▼東海道松並木(戸塚宿~藤沢宿)

ところどころに旧東海道を偲ばせる松並木がある。藤沢宿遊行寺近くの坂に松並木後の碑が建てられている。

▼遊行寺大銀杏(藤沢宿)

清浄光寺(しょうじょうこうじ)は、神奈川県藤沢市にある時宗総本山の寺院。遊行寺(ゆぎょうじ)の通称の方が知られている。境内には、樹齢660年、樹高31メートルの大銀杏がある。
コメント (1)
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