俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

12月26日(月)

2011-12-26 14:58:50 | Weblog
★南天の実も水音もかがやかに  正子
今、どの道を行ってもたわわに実南天が輝いています。この頃の池や川の水は澄んで厳しい冷たさを想像致しますが、それを「水音もかがやかに」と詠まれたことで、南天の実の輝きが更に強調されると同時に愈々お正月が来るんだなと高揚感を覚えます。(佃 康水)

○万両
万両はヤブコウジ科の常緑小低木。林内に生育し、冬に熟す果実が美しいので栽培され、特に名前がめでたいので千両などとともに正月の縁起物とされる。東アジア~インドの温暖な場所に広く分布する。日本では、関東地方以西~四国・九州・沖縄に自生するほか、庭木などとしても植えられている。高さは1mほど。根元から新しい幹を出して株立ちとなる。葉は縁が波打ち互生する。果実は10月頃に赤く熟し、翌年2月頃まで枝に見られる。古典園芸植物のひとつで、江戸時代には多様な品種が栽培された。

横浜日吉本町に住んでいるが、百両を見かけたのは、ご近所では一軒だけで、万両は千両と並んで町内の庭先でよく見かける。数年前、町田市の里山に出かけたが、その山に自生の万両を見た。そして、東海道53次の戸塚を過ぎて、藤沢の遊行寺の近くの遊行坂の山にやはり、自生と思われる万両を見た。生家にもあったが、これを父は実のついた万年青とともに大事にしていた。あまり育たず、増えずの感じだったが、横浜では、いたるところで見かける。四国の砥部の家にも万両があったが、いつの間にか、塀沿いに万両が増えて育っていた。実がこぼれたのであろう。

○今日の俳句
初雪や下校の子等の髪光る/佃 康水
寒いながらも初雪に、はなやぎがある。下校の子どもたちの髪に初雪がちらちらと降りかかって、髪が光って見える。「髪光る」は、観察のよさ。

○クリスマスにiPad2を句美子からプレゼントされた。まずは、カテゴリーからブックを選んで「世界の美術100」をタッチすると、「キリスト教とは」と題して、絵があらわれて絵解きのようになってキリスト教の説明があった。色がきれいで、パステル調か。パソコンとは、少し違う感覚だ。

明け白む窓よ今日はクリスマス 正子


◇生活する花たち「椿・水仙・栴檀の実」(東海道53次/戸塚宿~藤沢宿)

コメント (1)
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