６月４日 風が…止まない

今日も、風を警戒するところから、釣りが始まる。

「北東の風が、吹いてくる予報ですね」

「白波の立ち具合によっては、引き上げる事もあります」

安全第一と考え、お客様に伝える。

気になる事が、もう一つ。

今日は土曜日、船の数が多く出ている。

他船の動きにも、注意しながらの釣りになった。

潮は、緩い下り潮が、南東に払い出している。

ベイト反応を確認して、直ぐに竿をだす。

期待の朝間詰めは、アタリが集中する。

黒木さんに、真鰺がヒット。

藤本さんにも、真鰺がヒット。

木下さんにヒットしたのは、イサキだった。

真鰺のアタリは、順調に出てくる。

型も良型の肉厚で、４０センチ前後は有りそうだ。

小型だけれど、ハガツオが木下さんにヒットして来た。

元気良く、海面近くを走り回る。

仕掛け回収時の、早巻きにヒットしてきた。

ハガツオの太り具合も、順調のようだ。

黒木さんにも、ハガツオがヒットしている。

船首で竿を振っている木下さんに、違う感じのアタリが来た。

浮いてくる獲物を観ていた、木下さんの声がした。

「甘鯛です」

良型の白甘鯛が、ヒットしてきた。

釣り上げた木下さんも、笑顔がいっぱい。

今度は、藤本さんにアタリが来た。

ゆっくりと、巻き上げていく。

「重量感を感じますね」

慎重に、巻き上げていく。

「鰺がダブルです」

良型の真鰺が、ダブルでヒットしてきた。

鰺も、力強い引きをする。

藤本さんに、アタリが続く。

チカメキントキがヒット。

活性の良い時期になると、５０メートル前後の瀬周りなどでも、ヒットしてくる。

良型のイサキも、ヒットしてきた。

しかし、この頃になると、心配していた北東の風が吹き始めてきた。

天気予報を確認すると、風力は５となっている。

海上の変化が気になるが、今のところは白波は出ていない。

真鰺のアタリは、順調に続いている。

揺れる船首で、頑張っている木下さんにアタリ。

上がってきたのは、ガンゾウヒラメ。

「これは、美味しいから嬉しいです」と、笑顔。

船の流れが、速くなって来た。

「下潮の流れが速くなってきましたね」

日高さんから、潮の変化を教えて貰う。

「狙いは、鰤に絞ります」

と、我慢強くジグをシャクリ続ける。

船を戻そうと、仕掛けの回収をお願いすると…。

「何か来ました」

船首の藤本さんの、声がする。

元気良く、走り回る獲物。

「ハガツオです」

トリプルで、ヒットしてきた。

「通りで、元気が良いはずですね」と、笑顔。

しかし、風が落ちるはずの昼になっても、予報通りにならない。

「どうしようか…」

悩んだが…「下潮は北に速く流れ、船は風によって南に押される」状況。

風の変化に悩んだが、安全を考慮して、引き上げる事にした。