ポイントに向かう途中に、潮の色を確認。
「泥濁りは無いみたいですね」
「思ったよりも、潮は綺麗な気がしますね」
そんな印象の潮色だった。
気になっていた漂流物も、余り目立たない。
思っていた以上に、楽にポイントに入る事が出来た。
南東からのウネリが少し残っているが、気になるウネリではない。
又、もう一つ気になっていた風も、北西の風が緩く吹いている。
これで、潮行きが良い感じなら、何も問題は無い筈だった。
三木さん、小牧さんが仕掛けを入れてみて、潮の状況が確認できた。
「潮が動いていない」
仕掛けが、真下に落ちていく。
仕掛けを軽くしても、同じように真下に落ちていく。
「ベイト反応はありますか」
お二人からの問い掛けに、魚探を確認する。
「ベイト反応は、有りますよ」
海底付近に、ベイトが固まっている。
時には、浮き上がって、幅が有る反応になっている。
なかなかアタリが出ない。
一つ一つポイントを探って行くが、仕掛けに触っても来ない。
その一方で、海面に時折大きな波紋が出来る。
何かが、海面付近にいる小さなベイトを、補食しているのだろうか。
可成りのポイントを探ってみたが、どうしてもアタリが出ない。
船を出している仲間達からも「アタリが出ない」と、連絡が来る。
下り潮の、菜っぱ潮。
上潮が上滑りの動きをしているが、下潮は全く動いていない。
「挿し餌が取られない」
掛かり釣りの仲間からも、苦戦している連絡が入る。
「気分を変えて、ロックをやりますか」
浅場に移動して、暫く、ロックフィッシュをやってみる。
アタリは、割と早く出てきた。





まずまずのアラカブやアカハタが、ヒットしてきた。
しかし、本命は青物や真鯛等々だ。
再び、沖合のポイントに入るが、どうしても、アタリが出ない。
「潮が活きていない」
台風で時化すぎて、水温が下がっているように感じる。
表面水温が24度になっている。
本来なら「良い感じの水温」と、思うのだろうが台風後では、チョット違っているのだろう。
猛暑で暖められた水温が、台風で海全体が掻き混ぜられて、急激な水温低下に繋がる。
釣りにとっては、良い傾向ではない気がする。
水温の変化が、潮の動きに影響しないだろうか。
暫くは、動きの悪い潮に悩まされるかもしれない。