ホウジャクを撮りに行った公園でカワセミちゃんを見ました。常連のカメラマンの方にうかがったところ、かなりの高確率で出会えるとのお話。後日、三脚と気合を携えて撮影に出かけました。
デジタル一眼レフを持っていないジジイの武器はキャノンFDマウントに改造したコンデジ、Casio Z850です。2年程前に、高画質な超望遠、超マクロを目指して改造したカメラで、後にCSマウントコンデジへと進化を遂げるきっかけなったカメラです。
起動不良を回避しつつ、もとあったズームレンズを除去する方法については、CSマウントコンデジの場合と同様です。スミア防止用のメカシャッターには開口径約7mmという、大きいものを使用していますが、Z850の1/1.8インチCCDサイズを十分カバーできるサイズではありません。ケラレを防止するためには、メカシャッターをレンズ寄りに設置する必要があります。
その他、内臓フラッシュを除去し、かわりに、フラッシュ発光部接続用の端子を引き出しました(マクロ撮影用)。余談ですが、フラッシュ発光部をツイン化すると壊れます。ジジイは3台壊しています。
さらに、シャッタースイッチの基板取り付け部から電線を引き出し、電子レリーズ化の改造を加えています。300ミリのレンズ装着で1500ミリ相当の画角を得るわけですので、ブレ防止という点から、最も有効な改造です。
引き出すのは、アース線、AE&AFロック用、シャッター用の三本
300ミリが1500ミリ相当と言いましても、所詮、5倍に引き伸ばした画像に過ぎません。レンズには高い解像度が要求されます。シグマ、アポテレマクロ 300mm F4は、ジジイ所有のジャンクレンズ群の中で、最も解像力のあるレンズです。そして、最も高価(=一万円)なレンズでもあります(笑)。ニコンFマウントなので、マウント変換アダプタを使い、キャノンFDマウントに装着しました。望遠域では、解像度があがらないため、115200画素液晶によるピント合わせは困難を極めます。そういう点からも、動かないでじっとしていてくれるカワセミちゃんは最高の被写体といえるでしょう。
本来、フード組み込みのレンズですが、ジジイのはジャンク品で、割れてしまったのか、最初からフードがありませんでした。それで、画用紙で作ったスッポン型フードを付けています。絞りとしての作用があるため、画面は暗くなりますが、コンデジフォーマットで使用するためケラレの影響はありません。内面反射の防止、ボケがきれいに出る、鳥にきらわれない、以上三点の効果を期待したものですが、実際、効果があるかどうかはわかりません。気分的なものです。
Z850は素でもたいへん写りのいいコンデジですが、作例は、コントラスト、シャープネスを適度に補正しています。
以上2点、kenko 1.5倍テレコン使用、ノートリミング、2250ミリ相当、ISO50
1.5倍テレコン&トリミング ISO50
テレコン無し、ノートリミング1500ミリ相当、ISO50
テレコン無し、トリミング ISO50
テレコン無し、トリミング ISO400
ジジイ以外のカメラマンの方々はホバリングや飛び込みを中心に撮影していました。ジジイも狙ってみましたが、フレーミングもピントも追いつかず、全然ダメでした。それでも、ジジイにできるせいいっぱいの写真は撮れたので満足です。最高の被写体であるカワセミちゃんは当分いてくれそうです。他に試したい、カメラ(CSマウントコンデジ)やレンズがあるので、足しげく通うことになるでしょう。
ちなみにこのカメラ望遠より、マクロに適したカメラです。マクロならピントを合わせ易いですし、引き出したフラッシュの助けを借りることで、等倍相当以上の手持ち撮影も容易です。
CANON MACRO FD 50mm F3.5 装着例
撮影倍率0.5倍レンズ+36mm中間リング
上の機材による撮影、倍率は5倍以上
以下作例です。以前撮った写真で正確な撮影データはわからないのですが、絞り値F5.6 シャッター速度1/1000秒だと思います。2枚とも、発光部引き出しのフラッシュを使用し、手持ちで撮影しました。
ハエトリグモ
シジミ蝶の仲間