カメラをカシオEX-ZR400(レンズ交換式改造、全光線透過改造)で撮ってみました。(使用レンズ:EL-NIKKOR 5cm F2.8、フィルター:UV372-80)
EX-ZR400の撮像素子はCMOSです。
ホワイトバランス「オート」、「電球」のとき、どちらの場合も、カラーフィルターをかけたような赤い画像になってしまいました。
サンプル画像は左から「ホワイトバランス:オート」「ホワイトバランス:電球」「ホワイトバランス:マニュアル調整」
ホワイトバランスを調整することで紫外線写真っぽくすることが出来ましたが、暗く、背面モニターでのピント調節がやりづらくなってしまいました。
今回使用したEX-ZR400と前回使ったEX-H30、外観は似ていますが撮像素子が異なります。
左:カシオEX-ZR400 右:カシオEX-H30
左:カシオEX-ZR400 右:カシオEX-H30 天候:曇り ホワイトバランス:オート
レンズ、フィルター、共通、同じ条件で撮影しましたが、EX-ZR400の画像の方が赤味が強く出ました。(この色の乗る現象を「カラーフィルター現象」と呼ぶことにします)
EX-ZR400はCMOS機、それに対してEX-H30はCCD機です。2種類のカメラを比較しただけなので確かなことは言えませんが、CCDの方が「カラーフィルター現象」が起きにくいのではと考えています。この「カラーフィルター現象」、EX-ZR400に限らず、他の改造カメラでも起こる現象ようです。改造カメラによる紫外線撮影では、紫外線の反射・吸収を確認できればそれでよく、白黒撮影や、画像処理によるグレースケール化が前提にあるので、あまり問題視されないのでしょう。実際、これまでの比較テストで、フィルターの違い、レンズの違い、カメラの違いで、色が変化することがわかりました。これは、白黒画像以外、標準的なものは何もないということを意味します。
しかし、カラー撮影してみると、次の画像のように、カメラ、レンズ、フィルターの組み合わせで、花だけがカラー化するという現象が見られました。何故このようなことが起こるのかわかりません。しかし、フォトグラフとして面白いと思っています。
左:可視光線撮影と紫外線撮影(ホワイトバランス:オート)の比較 右:コントラスト、彩度、他補正画像 サムネイルをクリックすると拡大します。
撮影データ
カメラ:カシオEX-H30(Dマウント化改造、全光線透過改造) レンズ:日本光学 Cine-NIKKOR 38mm F1.8(8ミリカメラ用レンズ)
フィルター:IDAS UV372-80
ISO:80 絞り:F2.8 SS:2秒 ホワイトバランス:オート 三脚使用
トリミング & リサイズ 画像補正
撮影機材