以前、レリーズタイムラグだけ遅れて発光するコンデジ用ストロボを作ったのですが、これが壊れてしまいました。原因もよくわからないことから、いっそのことと思い、遅延回路を載せた基板を作り直しました。
遅延回路の信号の入力側はコンデジのシャッターボタン取付基板から引き出したレリーズ端子とコネクタ接続されます。
「シャッターボタンを押す → レリーズ端子間が短絡 = 遅延回路のスイッチが入る → コンデジのレリーズタイムラグだけ時間が経過した時点で信号が出力され、ストロボが発光する」というしくみです。
前回とCRの値が一部違いますが、回路は以前のものと同じです。
タイマーICは低電圧で作動するLMC555CNを使いました。
CASIO EX-ZR200 & COSMICAR/PENTAX TV LENS 50mm F2.8に装着するとこんな感じです。このカメラのレリーズタイムラグは正確にはわかりませんが、たぶん0.005~0.006秒、このくらいではと推測しています。
遅延時間は30kΩの可変抵抗で調整します。EX-ZR200はCMOS機なので、外部ストロボにはシンクロしないと考えていたのですが、メカシャッター使用時(=単写モード時)に、シャッター速度1/1000秒においてストロボをシンクロさせることができました。
サンプル撮りに使ったレンズCOSMICAR/PENTAX 50mm F2.8はラインセンサーカメラ用のレンズで、1/2倍までの接写が可能です。KマウントをニコンFマウントに改造してあります。写真撮影非対応となっているレンズですが、これは、径の大きい後ろ玉が突き出していて、ミラーボックスに当たってしまい一眼レフに装着できないという意味だと思います。このレンズが発売された当時は、マイクロフォーサーズもペンタックスQもなかったので、そう表記されたのかもしれません。
ノートリミング
この組み合わせで最大撮影倍率は理論値で2.75倍相当。実際はもうちょっとあります。
以下、この組み合わせによるサンプル画像です。
ハエトリグモの仲間です。マミジロハエトリ♀かな?
体長は6~7ミリ
クモを捕らえたようですが
襲われた方もハエトリグモ!恐いですね。
撮影データ
カメラ : マウント化改造 CASIO EX-ZR200
レンズ : COSMICAR/PENTAX TV LENS 50mm F2.8
ISO 80 SS 1/1000秒 絞りF5.6 外部ストロボ使用 手持ち
トリミング 画像補正