コンデジの可能性追求派のジジイが、絶対的信頼を置いているのが、CASIO EX-Z850です。デジタル一眼レフを所有しないジジイにとって、マウント化改造を加え、レンズ交換式にしたZ850がメインマシーンなのですが、オートパワーオフが解除できないというのが、弱点といえなくもありません。カワセミを遠隔撮影しようとしたところ、いつの間にか電源が落ちていたということがありました。
シャッター半押し状態をキープすれば、オートパワーオフしないので、まずは、レリーズに半押し状態をロックできるトグルスイッチを付けてみました。しかし、撮影の度ごとに、ロックを解除しないと、次の写真を撮影できず、使い勝手がよくありません。
ということで、インターバルタイマを作ってみました。撮影目的ではなく、一瞬、信号を出力することによって、カメラのスタンバイ状態をキープするのが目的ですので、AEロック用のレリーズ端子(既に引き出し改造済)に出力するようにしました。
回路ですが、ネットを検索すると、LM555を使ったLED交互点滅回路というのがありましたので、これを参考にさせていただきました。
タイマーには、3Vで動く LMC555CMを使用しました。各タイマーの6番7番端子に接続された抵抗とコンデンサによって各LEDの点灯時間が決まりますが、その定数は次の通りです。
タイマー1: R=46MΩ C=10μF
タイマー2: R=100KΩ C=1μF
タイマー1の作動時間(=LED1の点灯時間)がインターバルの間隔になります。上の時定数では、約2分50秒でした。EX-Z850では最長5分でオートパワーオフすることから、インターバル間隔はもう少し長くてよいのですが、手持ちのC、R類に適当なものが無かったため、この値になりました。
タイマー2の作動時間が出力時間になります。とりあえず、一瞬だけ、出力すれば、オートパワーオフは解除されますので、C、Rは、手持ちの中から適当に選びました。正確にはわかりませんが、出力時間は0.2秒ほどじゃないかと思います。
引き出し改造したZ850のレリーズ端子には3V出力されていますので、この電圧により、送り出しのトランジスタ(2SC1815)を作動させています。
内部基板
外観
用水路でカワセミを撮影してみました。お気に入りの止まり棒にピンポインで止まるのですが、容易に接近を許さない手強い相手です。レンズから被写体までは、12~13m、そこから40mレリーズケーブルを延長した置きピンリモート撮影です。かなり、待ったのですが、インターバルタイマにより、Z850はパワーオフすることはなく撮影することができました。
使用レンズはAi AF Nikkor 180mm f/2.8 ED で、撮像サイズ1/1.8インチのZ850に接続した場合、5倍の900mm相当の画角になります。
撮影データ: CASIO EX-Z850マウント化改造コンデジ+NIKON Ai AF Nikkor 180mm f/2.8 ED ISO50 1/100秒 絞りf5.6 明るさ&シャープネス画像補正 ノートリミング