天気予報が曇りのち雨の9日(日)の朝、真っ先に利尻山を確認し一安心しました。
登山口には8分ほどバスに乗って8時50分ころ到着しました。
バスに乗る前に驚いたのがコンクリート製側溝の脇に生きているミヤマオダマキと、ホテルの玄関わきのミニ高山植物園です。北緯45度を感じました。
現在地から桃岩展望台→キンバイの谷→元地灯台→知床と進み、知床から12時8分発のバスに乗る予定です。バスに乗り遅れても1時間歩けばフェリーターミナルにたどり着くので、昨日よりは気楽です。
14時20分発の稚内行きフェリーに乗船するまでは、何とか天気が持って欲しいと願いながら歩き始めました。
乗用車程度は通行可能な車道と交差します。
早速様々な花が出迎えてくれました。
ハクサンチドリ
チシマフウロ
ウラジロキンバイ
初めて観たクルマバソウは花がラッパ状であり、皿状のクルマムグラと区別できるそうです。
サクラソウモドキのモドキは紛い物という意味なので、綺麗な花が可哀そうに思います。
ミヤマキンポウゲ
エゾノシシウド
タカネアオヤギソウにしては背が高いし、コバイケイソウとは花の様子が違うので、帰宅後に調べたら初めて観たバイケイソウでした。
散策路はこのように狭くてすれ違うのには大変でした。
標高227mの桃岩展望台からの風景です。
角度によってはもっと桃に見える桃岩です。
猫岩
体を右に傾けたネコの後ろ姿に見えます。
利尻山がはっきり見えますので、曇り空はまだ持ちそうです。
このあたりから固有種の1つ、レブンハナシノブが沢山観られるようになりました。
次のポイントであるキンバイの谷に向かいますが、花が多すぎて前に進みません。
桃岩通過が9時20分とほぼ計画通りですが、のんびりも出来ないです。
ミヤマオダマキ
固有種の1つ、レブンコザクラは終盤なのか、鮮やかな色を保った花は少なかったです。
レブンソウも固有種ですが、確認できたのはここだけでした。時期が早かったようです。
ネムロシオガマ
エゾノハクサンイチゲも終盤で、枯れたものや萼片が欠落したものが目立ちました。
小葉の終裂片が尖っていないのが特徴です。
ハクサンチドリ
キンバイの谷が近いのか、固有種のレブンキンバイソウが現れました。
キンバイの谷ですが、一面に咲くレブンキンバイソウを観ることはできませんでした。
ほかの種の葉に隠れているのかもしれません。
華やかな花に気を取られ、マイヅルソウを忘れていました。
クロユリ
緩やかなアップダウンは気にならないほど花が咲いています。
ハクサンチドリとミヤマキンポウゲ
一番色鮮やかなレブンコザクラはここに咲いていました。
街中にさえ咲いているチシマフウロは今が盛りのようです。
ミヤマキンポウゲも沢山咲いていました。
振り返ると中央に桃岩が見えます。
利尻山には雲がかかり、雨が近いようです。
花も気になりますが急がなくては。
初めて観る花で、帰宅してからホソバアマナと判明しました。
オオミミナグサ
キジムシロ
ミヤマキンポウゲ
レブンコザクラ
ミヤマオダマキ
イワベンケイ
海を背景にしてハクサンチドリ、エゾノハクサンイチゲ、ミヤマオダマキ、ミヤマキンポウゲが確認出来ました。
最後のチェックポイント、元地灯台が見えました。
あと2Km残してこの時10時53分、バスは12時8分発なので余裕があります。
途切れない花をゆっくり観察できました。
風に揺れるイブキトラノオを何とか写しました。見かけたのは2つ目ですから時期が早いようです。
センダイハギ
ミヤマキンポウゲ
ノビネチドリ
早池峰山などで見慣れているウスバスミレかと思いましたが、ツボスミレでした。
次の2種も検索して分かりました。
カラフトゲンゲ
赤紫の花が連なるように咲く、大きな株になることが多いとありましたが、咲き始めのようです。
イヌナズナ
似て非なるもの、劣るものとしてイヌは可哀そうだと思います。
花は早池峰山のナンブイヌナズナによく似ています。
知床の集落が見えてきました。
11時38分にバス停に到着、無事5.3km歩ききりました。あとは30分ほどバスを待つだけです。
バスを待っていると綺麗な花壇が目に止まりました。
オオミミナグサかと思いますが、上で見たものと印象が違います。
利尻山もまだ見えており、雨にもあたることなく、恵まれた2日間でした。
今回は、チシマフウロ、ミヤマキンポウゲ、レブンハナシノブが沢山咲いていましたが、
7月にはリシリソウ、レブンウスユキソウ、レブンソウが盛りを迎えそうです。
もっと早ければレブンキンバイソウ、エゾノハクサンイチゲ、レブンコザクラの見頃だったかもしれません。レブンアツモリソウも少し茶色の部分がありました。
1週間か2週間違えば花が変わると思います。また訪れてみたいものです。