山歩き

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ブランドの柵が曖昧松阪牛

2024-06-26 10:17:52 | 時事川柳

三重県四日市市は、ふるさと納税の返礼品として「松阪牛」の提供を5月に取りやめました。国の返礼品としての基準は満たしていたのですが、県内9市町の生産区域から「ブランドを揺るがす」と、取り扱いをやめるように求められたのに応じました。

生産区域ではない四日市市は昨年11月に返礼品として取り扱いを開始しておりますが、その手法は、四日市市内で生まれ、生産区域の同県明和町で育てた牛を「松阪牛」としたものです。

加工や製造などの主要な部分を自治体内で行うことを条件とした返礼品基準を満たし、肥育業者らでつくる「松阪牛協議会」はブランド認定の条件を満たしており「松阪牛であることに間違いない」と太鼓判を押していたそうです。

これに対し松阪市は「生産区域外の自治体が返礼品とすることで、確立してきたブランド価値が損なわれる恐れがある」として、取り扱いをやめるよう要求したほか、生産区域8市町が返礼品基準の見直しを総務省に要請していました。

四日市市は「対立は本位ではない」と提供取りやめを表明し収束したところですが、有識者は「地域ブランドの保護意識が高まる中、国が返礼品基準を設ける際、商品登録制度などとの整合性を配慮しなかった」と指摘しました。

記事は、「返礼品」に焦点を当てているように感じましたが、①生後12月齢までに生産区域に導入され、導入後の移動は生産区域内に限る②個体識別管理システムに登録されていること。などの、ブランド認定条件も「曖昧ではないのか」と考えました。

広い牧場に放たれて美味しそうに草を食む牛の姿を想像したら、「柵」が見えました。

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