山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

国政の監視を委託したくなり

2020-06-16 09:53:33 | 時事川柳

 投句は11日(木)までさかのぼり、土曜日曜の休載と月曜の休刊を経て漸く日の目を見ました、とは言うものの東北北部も梅雨入りしたので、お天道様を見ることは少なくなりました。

 11日の紙面には「国のコロナ対策」「予備費10兆円は妥当か」の見出しで論説が載りました。

 持続化給付金事業は訳の分からない協議会が受託し、大半を電通に再委託しさらに多数の会社に外注しています。

 必要としている方々の手元に給付金が届く前に、大金が再委託と外注の途中で誰かの懐に収まっていることは問題です。

 また、第二次補正予算31兆9千億円のうち、10兆円が予備費であることも野党から追及を受け、最終的には半分の5億円については渋々大まかな使途を示しましたが、予備費のままです。

 論説は「コロナ対応を機に、政権運営全般に国民の目は厳しさを増す。2次補正の歳出総額約31兆9千億円は国の借金だ。財政再建の途上にあって、将来のツケを積み増すことになる。予算の厳正な執行と厳格なチェックは当然、今を生きる国民の責任として、しっかり国政を監視したい。」と結んでおります。

 そこで、監視するのに国が得意とする「委託」をしたら、上手くいくのではないだろうか、そのような戯言を詠んでみました。

 

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八幡平(避暑とドラゴンアイ)

2020-06-11 15:39:19 | 旅行

 10日に予想される岩手県内陸の最高気温は35℃に迫ると発表され、山に行けば涼しいだろうなと思いながらも決断しないまま就寝、10日の早朝に新聞を見て八幡平に行くことを決定しました。

 「鏡沼」の雪どけ具合が龍の目玉に見えると最近評判のドラゴンアイの写真に触発され、そそくさと準備して出発したのが8時前、平日だから混雑しないだろうと一般道をゆっくりと北上しましたが、10時半ころ到着した時は満車に近い駐車場を目の当たりにして魂消ました。

真っ先に写したのがこの写真。右側の残雪の下の無料駐車場は満車で、仕方なく500円を支払って滑り込んだあと、左の一段低い場所(ここは秋田県)も埋まり始めてます。

気を静めて次に写した岩手山。

ドラゴンアイまでは込み合いそうなので、マスクを着けて歩き始めました。

一部石畳も出ています。

雪の上を歩く区間が殆どですが、歩き易いので12分ほどでドラゴンアイ(鏡沼)に到着しました。

これがドラゴンアイで中央部分が解ければ開眼だそうです。

ドローンが欲しくなります。

ここで引き返す方が多いですが山頂を目指します。

鏡沼の少し上にあるメガネ沼の下段は水面が見えます。

上段はただいま準備中、近日公開予定。

雪上歩行を続けること10分足らずで山頂の展望台が見えました。

11時10分山頂に到着、これに登らないと木々が邪魔で展望が得られません。

気温が高すぎるのか、遠くの山は見えませんので、岩手山の頭だけ。

ここからはガマ沼と八幡沼を目指して雪上歩行が続きます。

風はほとんどありませんが、やはり雪の上は涼しいです。

ガマ沼に到着、岩手山が少し大きくなりました。

ミネザクラが咲いています。

ムラサキヤシオです。

一輪見つけたノウゴウイチゴです。

八幡沼の全景、左側を歩いて行きますがその前におやつをいただきます。

左に見える避難小屋、後で対岸から眺めることになります。

今回もあんぱんとコーヒーです。

15分ほど休んでから歩き始めたのが11時40分。

木道の間に落ちないように注意しながら進みます。

綿毛状態には馴染みがありますが、あまり見たことの無いワタスゲの花です。

ミズバショウが綺麗です。

ここで右折すれば駐車場ですが、源太森という見晴らしのいい場所に向かいます。

ショウジョウバカマは数多く咲いています。

ヒナザクラはちらほらと。

ミツバオウレンもちらほらです。

源太森から秋田駒ケ岳が見えます。

先ほどまでいた八幡沼方面はこんな感じです。

滞在は5分足らずで12時15分に歩き始めました。

絵に描いたようなロゼット状の葉はショウジョウバカマです。

分岐点に戻り駐車場に向かいます。

八幡沼の対岸に見える避難小屋。

ミズバショウがまとまっています。

最後の雪上歩行は少しだけ急です、ここで雪の冷気ともおさらば。

これまでと違う花が咲いています。

コミヤマカタバミ

ウスバスミレ

ミヤマスミレ

エンレイソウ

見晴らしのいい場所に来ました。

岩手山

秋田駒ケ岳

登山口が近くなりました。

ミネザクラが満開です。

13時20分に登山口に到着、レストハウスで残りのあんぱんを食べて車で移動しました。

5分ほど盛岡方面に走ると駐車スペースのある黒谷地湿原の入り口です。

20分弱で黒谷地湿原ですが木道の破損個所が多いので、油断すると躓きそうです。

ヒメイチゲは文字通り一輪だけ見つけました。

ミズバショウはある程度咲いています。

到着です。

 

ヒナザクラが沢山咲いていますが、これからはこの一帯がもっと白く見えるのだと思います。

滞在は10分ほどで帰途につきました。

 歩き始めにマスクを着けたところ息苦しさを感じなかったので、実験的に飲み食いする時以外はマスクを外しませんでしたが、体調に異変が起こらなかったのは歩行距離5㎞と短いうえほとんど平坦であったことによりますが、今回着用したマスクはその性能に問題があるのではと思うほど通気性が良かったです。(アベノマスクではなく市販の三層不織布です)

 木道の整備をしていた環境省の職員さんのお話では、4月にまとまった雪が降り気温が低かったことから雪解けが遅れているともこと、これからは花の種類と量が増えると思われ楽しみです。

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寒流が列島取り巻くマグロ漁

2020-06-11 06:50:35 | 時事川柳

 資源枯渇が懸念されている太平洋マグロについて国際機関がまとめた最新の資源評価によると、2024年までに親魚の量を約4万トンに戻すという目標が達成できると予測しています。

 高級すしネタや刺身で人気の太平洋マグロの漁獲枠は、昨年まで消費大国である我が国が求める増枠が実現しませんでしたが、今回の予測結果は「良い交渉材料にはなる」との見方があります。

 しかしながら、漁獲枠設定後に上限を超えたことのある日本に対し環境保護に熱心な米国などから批判の声が上がり、資源枯渇危機につながった乱獲が世界一の消費大国日本の責任とする見方も強いため、増枠への合意を取り付けるのは容易ではないようです。

 たまに回転ずし(最近は回っていません)に行きますと、マグロの人気が高いように思われますが、私は年中出ているイワシ、アジ、晩夏から出始めるサンマが好きです。

 

 さて、令和元年の秀逸です。

・裏があるトランプ相手のおもてなし

 記録には「来日したトランプ大統領は、ゴルフ、大相撲、居酒屋と至れり尽くせりのおもてなしを受けました。参院選挙までは貿易交渉は先送りと目的は達成したようですが、そのあとは大統領選挙を控えたトランプ氏の要求が心配です」とありました。

 こんなことがありましたね、そのあとのトランプ氏の要求はステルス戦闘機とイージスアショアの押し売りでしたでしょうか。

 ステルス戦闘機を載せるため護衛艦から航空母艦への改造、イージスアショアを山口県と秋田県に置くためのおかしな調査も話題となりました。

 

・IOC涼しい顔で代替案

記録には「開催まで三百日を切った東京オリンピックのマラソンと競歩を、暑さを避けるため札幌市で開催するとIOCが発表しました。チケットは販売済み、暑さ対策に費用を投じた東京都の小池知事は怒っています」とありました。

 10月19日の掲載ですから、この先コロナ禍に巻き込まれ1年延期になることなど、想像すらしていないわけで、マラソンと競歩が札幌で行われることで大騒ぎでした。

 

次は、令和元年の代表句(自薦)です。

・先送り課題も貯めた過大ダム

 記録は過去最大の長文で「国が建設した胆沢ダムに水道利水分を負担していた事務組合、需要低迷により浄水施設の建設が途中でストップしたままなので、約97億8千万円が水道料金に転嫁しないまま「未稼働資産」として処理されずに貯まっていた問題。水需要の予測が過大だったのではないか、問題を先送りしていたなどと批判を受けています」とあります。

これはブログに書いた記憶も鮮明に残っております。

 

 これまでの振り返りはここまでで、平成13年12月から詠み続けたなかでのエピソード、思い出したら随時載せたいと思いますので、いったん~終わり~です。

 

 

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半生を賭けた再会道半ば

2020-06-10 15:44:01 | 時事川柳

 

 北朝鮮に拉致された横田めぐみさんのお父さんが、老衰のため87歳でお亡くなりになられました、謹んでお悔みを申し上げます

 まな娘のめぐみさんを取り戻すための活動に、その人生の半分を捧げましたが残念ながら再会を果たすことが叶いませんでした。

 ご本人、ご遺族の心中を察するに余りありますが、テレビで拝見するお父さんのお顔とお声はいつも穏やかだったことが印象深いです。

 めぐみさんの帰国に向けて「全力を尽くしてきたが、実現できなかったことは断腸の思いだ。本当に申し訳ない」と述べたうえで、拉致問題を巡り『あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動しなければならない』と安倍首相は決意を語りましたので、今後の行動を見守りたいと思います。

 

さて、平成30年まで来ました、先ずは秀逸の3句です。

・坑道を埋めても埋まらぬ深い溝

 記録には「米朝首脳会談に向け、北朝鮮は非核化への動きを示すため、実験場の坑道などを爆破しましたが、トランプ大統領は日取りと場所まで決めた会談を中止すると通告しました。」とあります。

 38度線を越えて握手を交わしたトランプ大統領と金正恩委員長の姿が印象的ですが、米朝間はいがみ合ったと思えば蜜月状態になったりと、変化が激しくて良く分かりません。

 

・国会はリゾート気分で涼し顔

 記録には『猛暑の西日本豪雨被災地では、熱中症で倒れる方が相次いでいる一方で、国会ではカジノを含む統合型リゾート施設整備法案をめぐって与野党の攻防が続きます。 被災地に対し国交大臣は「国交省で万全の態勢で対応している」と涼しい顔で宣うた』とあります。

 カジノも現政権の目玉、何が何でもやる、という姿勢でしたが、最近はコロナ渦に巻き込まれたのか話題になりません、水面下で粛々と進んでいるのか渦の底は見えません。

 

 ・大学の心に当てる聴診器

 記録には「東京医科大学で発覚した女子や多浪生への入試差別が、複数の大学でも行われた疑惑が浮上し文部科学省は調査の強化を決定しました。八十の大学はこれまで不正はないとしていただけに、その心を聞くための聴診器が必要になります」とあります。

 忘れかけておりましたが、本県唯一の医学部を有する岩手医科大学も含まれていたような気がします、大学の名誉にかかわる事なので確認したところ、そうでした。

 

 以上三句は記録が残っていなければ、何を詠んだものか分かりません、そのような句がスクラップ帖に山ほどあります。

 

 次は、平成30年の代表句(自薦)です。

・緊張感欠いたボタンで緊張し

 記録には「ハワイで、弾道ミサイルが迫っているとして、避難を呼び掛けるメッセージがスマートフォンなどに発信され、テレビ画面にも緊急警報が流れました。これらは誤報でしたが、当局の職員が誤って警報ボタンを押したのが原因」とあります。

 緊張を2回使ったことで入選することが出来たと、悦に入って代表句としたものですが、このような作りの句は他にもあるはずで、このようなことを常に考えている証拠です。

 2017年(平成29年)9月6日から入選句をブログに載せておりますので、これまでの振り返りが追いつきましたが、次回も続けます。

 

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しばらくは低空飛行LCC

2020-06-08 09:36:12 | 時事川柳

 

 最近、木曜日の投句が翌週の月曜日に載ることが多く、木曜日の朝はねじり鉢巻きを締め直しております。

 新型コロナウイルスの影響で格安航空会社(LCC)のビジネスモデルが窮地に立たされているそうです。

 機体の稼働時間を長くしたり搭乗率を高めたりして低運賃を実現してきたのに、大幅な減便で機体の有効活用が難航し、さらに感染症対策として機内の乗客数を減らせば運賃の値上げにつながりかねないからとのこと。

 記事にはLCCは大量の人の移動を前提としたビジネスモデルであり、一部を貨物便に転用してしのぎながら需要の回復を待つしかないこと、安値で航空機に乗ることが出来た時代は過去のものになりそうだともありました。

 

さて、平成29年の秀逸です。

・分身の術で改憲はぐらかし

 記録には「自民党総裁として改憲について述べたことは、読売新聞に詳しく乗っているから熟読したらいい、国会には総理大臣として答弁に立っているから答えないと言う安倍晋三さん」とありました。

 「木で鼻を括る」は安倍首相の国会答弁のためにあるようなもので、改憲は悲願であると広言してはばからない首相ですがコロナ渦に巻き込まれそれどころではなくなり、延期して完全な形での開催を目指した東京五輪も再延期は無く、中止の二文字もちらつき始め完全な形も型崩れしそうです。

 頓挫した第一次政権から復活して一強時代を謳歌しておりましたのに、ついているのか、ついていないのか、長くやっていれば色々なことが起こりますね。

 

次は、平成29年の代表句(自薦)です。

・復党は形振りかまわぬみだれ髪

 記録には「自民党を除名された与謝野馨さんです。都知事選で与謝野氏の力が欲しい自民党と復党を願う与謝野氏の思惑が一致。無節操ぶりに晶子おばあさんも呆れてます」とありました。

 これまでよりも長い記録ですが、冒頭部分が良く分からないので調べたところ、文芸春秋(2010年4月号)で自民党執行部を批判する記事を書き、離党届を提出し新党「たちあがれ日本」を結成したあと除名処分が下ったものでした。

 その後、民主党政権を経て2012年に政界を引退し後任を応援するため、自民党への復党を打診したものの認められませんでしたが、2017年(平成29年)4月30日に復党が認められたもので、当時の紙面には形振りかまわず復党を願っていた与謝野氏の様子が載っていたのだと思います。

 

この年の7月28日には次の句で通算1千回目の入選を果たしました。

・俺タチも映画に参加エキストラ

記録は「内館牧子原作の「終った人」の映画です。主演舘ひろし」と、木で鼻を括ったような短さです。

 内館さんは秋田生まれですがお父上は盛岡生まれなので岩手とのご縁があり、映画の舞台となった盛岡でもロケが行われ、私も一般公募のあったエキストラに応募しようとしましたが、大切な行事と重なって断念したことを思い出しました。

 

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