10日に予想される岩手県内陸の最高気温は35℃に迫ると発表され、山に行けば涼しいだろうなと思いながらも決断しないまま就寝、10日の早朝に新聞を見て八幡平に行くことを決定しました。
「鏡沼」の雪どけ具合が龍の目玉に見えると最近評判のドラゴンアイの写真に触発され、そそくさと準備して出発したのが8時前、平日だから混雑しないだろうと一般道をゆっくりと北上しましたが、10時半ころ到着した時は満車に近い駐車場を目の当たりにして魂消ました。
真っ先に写したのがこの写真。右側の残雪の下の無料駐車場は満車で、仕方なく500円を支払って滑り込んだあと、左の一段低い場所(ここは秋田県)も埋まり始めてます。
気を静めて次に写した岩手山。
ドラゴンアイまでは込み合いそうなので、マスクを着けて歩き始めました。
一部石畳も出ています。
雪の上を歩く区間が殆どですが、歩き易いので12分ほどでドラゴンアイ(鏡沼)に到着しました。
これがドラゴンアイで中央部分が解ければ開眼だそうです。
ドローンが欲しくなります。
ここで引き返す方が多いですが山頂を目指します。
鏡沼の少し上にあるメガネ沼の下段は水面が見えます。
上段はただいま準備中、近日公開予定。
雪上歩行を続けること10分足らずで山頂の展望台が見えました。
11時10分山頂に到着、これに登らないと木々が邪魔で展望が得られません。
気温が高すぎるのか、遠くの山は見えませんので、岩手山の頭だけ。
ここからはガマ沼と八幡沼を目指して雪上歩行が続きます。
風はほとんどありませんが、やはり雪の上は涼しいです。
ガマ沼に到着、岩手山が少し大きくなりました。
ミネザクラが咲いています。
ムラサキヤシオです。
一輪見つけたノウゴウイチゴです。
八幡沼の全景、左側を歩いて行きますがその前におやつをいただきます。
左に見える避難小屋、後で対岸から眺めることになります。
今回もあんぱんとコーヒーです。
15分ほど休んでから歩き始めたのが11時40分。
木道の間に落ちないように注意しながら進みます。
綿毛状態には馴染みがありますが、あまり見たことの無いワタスゲの花です。
ミズバショウが綺麗です。
ここで右折すれば駐車場ですが、源太森という見晴らしのいい場所に向かいます。
ショウジョウバカマは数多く咲いています。
ヒナザクラはちらほらと。
ミツバオウレンもちらほらです。
源太森から秋田駒ケ岳が見えます。
先ほどまでいた八幡沼方面はこんな感じです。
滞在は5分足らずで12時15分に歩き始めました。
絵に描いたようなロゼット状の葉はショウジョウバカマです。
分岐点に戻り駐車場に向かいます。
八幡沼の対岸に見える避難小屋。
ミズバショウがまとまっています。
最後の雪上歩行は少しだけ急です、ここで雪の冷気ともおさらば。
これまでと違う花が咲いています。
コミヤマカタバミ
ウスバスミレ
ミヤマスミレ
エンレイソウ
見晴らしのいい場所に来ました。
岩手山
秋田駒ケ岳
登山口が近くなりました。
ミネザクラが満開です。
13時20分に登山口に到着、レストハウスで残りのあんぱんを食べて車で移動しました。
5分ほど盛岡方面に走ると駐車スペースのある黒谷地湿原の入り口です。
20分弱で黒谷地湿原ですが木道の破損個所が多いので、油断すると躓きそうです。
ヒメイチゲは文字通り一輪だけ見つけました。
ミズバショウはある程度咲いています。
到着です。
ヒナザクラが沢山咲いていますが、これからはこの一帯がもっと白く見えるのだと思います。
滞在は10分ほどで帰途につきました。
歩き始めにマスクを着けたところ息苦しさを感じなかったので、実験的に飲み食いする時以外はマスクを外しませんでしたが、体調に異変が起こらなかったのは歩行距離5㎞と短いうえほとんど平坦であったことによりますが、今回着用したマスクはその性能に問題があるのではと思うほど通気性が良かったです。(アベノマスクではなく市販の三層不織布です)
木道の整備をしていた環境省の職員さんのお話では、4月にまとまった雪が降り気温が低かったことから雪解けが遅れているともこと、これからは花の種類と量が増えると思われ楽しみです。
八幡平の散策、お疲れさまでした。
山頂までの往復だけなら、百名山の中でも一二を競う容易さだと思います。
さすが、山歩きさんは、しっかり散策されて、お花の写真も上手に撮っていらっしゃいます。
私は、昨日、伊吹山に登りましたが、風が強くて、小さなお花の写真は、ことごとく失敗でした。
コンデジの絞り優先では、シャッタースピードはお任せなので、ブレた写真が多くなることを知りました。
さて、土曜日にはヤマアジサイ(実際はエゾアジサイ)を観て千葉に帰る予定です。
しかし、北陸も梅雨に入ったので、雨や風が強ければ、そのまま千葉に帰ろうと思います。
自然の中で写真を撮るのも、なかなか大変ですね。
百名山の中で八幡平と容易さを競っている山は何処だろうと、「鳥観図で楽しむ日本百名山」を鳥になった気分で眺めてみました。
霧ヶ峰、美ヶ原かなと思ったところで気づきました、八幡平同様「山」も「岳」付きませんね、こうなれば他にないかと探したところ大菩薩嶺を見つけましたが、注意書きに深田久弥氏の著書では大菩薩岳と表記されているとありました。
写真の出来を褒めていただきありがとうございます、光の当たり具合が良ければコンデジでもそれなりに写りますが、薄暗いところではピンボケになりがちです。
シャッターを押す時動かないように、セルフタイマーを使うなど工夫していますが難しいです。
絞り優先、シャッター速度優先の使い分けも良くわからなかったのですが、参考にさせていただきます。
伊吹山は最高積雪を記録した山として以前から知っておりましたが、最近は花の山として気になる山の一つで、東海道新幹線から何度か見つめておりました。
梅雨に入ったのは残念ですね、東北北部も近いうちに入るかもしれません、昨日は梅雨入り前最後の好天と思って八幡平へ行きましたが、同じように考えた人がなんと多かったことか、紅葉シーズンの休日ならいざ知らずドラゴンアイの眼力と新聞第一面の威力に脱帽です。