私の70代

愈々90代に足を踏み入れ、人生の最終ラウンドに入った想いです。野菜作りとパソコンにも向き合っていきます。
 

秋の夜長

2012年10月21日 | 随想

 全く過ごしやすい季節になりました。10月に入ってから秋晴れの日が続いて、17日と18日は畑には『慈雨』と言える雨が貰えました。”秋は一雨ごとに陽気が変る”と言いますが、秋の最低気温を日ごと更新して、朝方は一枚羽織ったり、夜はうすい毛布を出してもらいました。

 畑の方は野菜がすくすく育っています。大きな作業はなく育ち具合を見て中耕・追肥をするていどです。だから 余裕があって、庭の木や垣根の剪定や刈込を済ませました。しかし もうキャベツやブロッコリーには”青虫”が付き始めて時々見回り駆除しています。
 
 最盛期11月になると、毎日丹念にと・・・いう事になりますが、見落として調理するときに虫が出てくることがあるようです。が”取り除いて料理する”が我が家のしきたりで、農薬を使って虫を一匹もいなく事の方が害があって危険と考えています。


 「秋の大陽は、つるべ落とし」と、昔は表現しましたが5時を過ぎるともう暮色が当たりに漂いはじめます。この時期5時には、部屋に座るようにしていますが、”秋の夜長”の始まりです。就寝は9時30分~10時ですが、テレビを見るか、パソコンに向かいます。(テレビの方が長い)
 連れが「お父さん”赤ダツ”があったら採ってきてよ」と言いました。里芋の中の”八つ頭”という品種の事で、茎(ずいき)が赤くて、茎も食用になる芋で、B畑に10株ほど作っています。(上図)
 9月で茎が若い時に収穫して、茎も酢で煮て食べますが、まだ暑さ厳しい時期で口当たりがよく美味しくいただきました。成長した茎は乾燥すると長期保存がきき、子供の頃に食べた味を思い出してつくろうと思ったようです。

 種芋用だけは残して全部採ってきたら、夜、食事が済むとその茎を”どさり”部屋へ持ち込んできました。茎の皮を剝かねばなりません。

       

 実は私も子供の頃、同じ想いがあって『女房皮を剝く人、私縛る人』と、秋の夜長「夜なべ」を始めました。振り返ってみると、70年近い昔の想い出が走馬灯のように頭をよぎっていきました。(昔は稲わらで編んで・・・)

 ひたすら手を動かしながら、女房は喋っていました・・・。
 「お母さんが、お産をするたびにつくってあった・・・」そういえば、私たちは両方とも7人兄弟・・・ずいきするめが煮てあってとても美味しかった!」「よく、隠れて食べて怒られた!」「産後の体を整えるに良かった」などなど

 私も全く同じ経験をした年代で、子供の頃を思い浮かべながら聞いていました。現代では、どんな料理をして食べさしてくれるかナー。