街はそろそろクリスマスモードです。
子どものころ読んだ、アンデルセンの中にでてきたクリスマスは、とても遠い世界で、私にとってのクリスマスと言えば、お誕生日で、デコレーションケーキにのった小さな人形を、三人姉弟の中で、私がいちばんに選択権のある日でした。
お誕生日だから・・。
そんな記憶しかありません。
なぜかもうひとつ、記憶のカケラに、クリスマスケーキを食べ過ぎた姉が、翌日お腹を壊して寝こんでしまった、雪の積もった朝のことがあります。
寝こんでいた姉の顔と、朝日にキラキラひかる雪の結晶まで、いまでも鮮やかに覚えています。
大きく影響を受けたのは、大人になってから読んだリンドグレーン。
『やかまし村のクリスマス』や、『クリスマスをまつリサベット』などなど・・。
クリスマスって、なんてステキなんでしょう。
その思いから、今でも毎年、リビングに大きなツリーを飾ります。
さすがに、自宅のツリーはまだ飾っておりませんが、街のそんな様子を見ると、心が沸き立ちます。
でも冷静に考えれば、またひとつ年をとっちゃうわけだし、今年ももうおわりになってしまうわけだし・・・。
それなのになぜか、クリスマスのあれこれを見ていると、頬が緩んでしまうのです。