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20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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翡翠(かわせみ)の止まり木

2010年01月05日 | Weblog
 昨日、お隣の公園をお買い物のために通りすぎたところ。
 鯉の棲む沼あたりでカメラマンの皆さんが三脚を立て、さざんかの花の咲いているあたりを狙っています。

 そう、皆さんのお目当ては翡翠の映像を撮ることです。
 翡翠は俳句では夏の季語ですが、四季折々飛んでいるコバルトブルーの、それはそれは美しい鳥です。

 私も立ち止まり、そのあたりを眺めましたが、見あたりません。
「いまはいませんよ」
 カメラマンのおひとりが、そう言ってお声をかけてくれました。
「翡翠の止まり木はどれですか?」
 尋ねてみると、
「これです」
 りっぱな望遠レンズのついたデジカメで、映像を出すと見せてくださいました。
「この枝ですか?」
「そう。この横に流れている枝が、翡翠の止まり木です」

 と、そんなわけで、翡翠はキャッチできず、止まり木だけをパチリと。
 鬱蒼とした沼の茂みは、さざんかの赤だけがやけに鮮やかで、止まり木はまるで翡翠の座る玉座のように、そこだけひかり輝いていました。
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