太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

慣れの中に潜む油断

2024-04-19 07:09:49 | 日記

 上手の手から水が漏れるとはこのことだろう。今年も2月中旬に早々と確定申告を提出したが未だに還付の通知はがきが来ない。例年ならとっくに来ている筈なのだが。税務署に電話したら今年は還付はありませんという。驚いて理由を聞いたら届いた申告書は税計算以降の欄が空白でこれはゼロと見做しましたとのこと。驚いて控えを見ると左半分は書かれているが右半分は空白。左半分を書けば右は自動計算のように書くことができるのだが空白。下書きは左右完全に書いてあるのに?何回か下書きをしたのだが油断から提出用と間違って件の用紙を送ったことが分った。早々に申告書を書き上げながら何と言うミス。テストの時に見直さないでケアレスミスの多かったことを思えば何十年ぶりかのチョンボである。結局改めて予約をとり税務署に出向いて更生申告手続きをすることになった。唯一の救いは税務署への電話は丁寧に下手に出たことである。怒り狂って上手に出ていたらそれこそ大恥をかくところだった。

慣れてきた頃にミスをするというのはどんな場合でも起こることなのだろう。だからと言って四六時中緊張していては気が持たない。典型的なのは車の運転だろう。何時までも初心者のようでは疲れてしまう。もう目を瞑ってもバックでガレージに入れられるというくらい慣れた頃、車の側面を家の壁で思い切り擦ったことがある。もうちょっと慎重にと悔やんでも悔やみ切れない。今は擦った壁と反対側に思い切り寄せて停める習慣が身についてしまった。おかげで多少降りづらい。羹に懲りて状態である。

一度だけ頭が真っ白になった経験がある。何度も行ったモンゴルでビザの取得を忘れていた時だ。先方との約束も終わり、航空券の手配も済み、会社にも出張予定を出した後だった。出発の前々日ビザを取得していないことに気付いた。取得には数日かかる。各所にどう言い訳をしたら良いのか。思いついたのは大使館にはプロジェクトが始まるとき説明に行った商務官がいる。電話をしたらまだ在籍していた。相談事があると言ってアポイントを取った。大使館に出向き事情を説明したら意外にあっさりビザを発行してくれた。無事その回も何事も無かったかのように出張した。この事は今まで誰にも喋っていない。当時は殆どの出張先はビザが必要な国だったので慣れていたのだが油断そのものである。

いやいや、子供の頃から「しっかりしているから大丈夫と思っていたのに」と言われたことは何度もある。その都度人知れず傷つき凹んだものだ。慎重居士、強そうに見せているが基本メンタルは弱い。何とか危機を乗り越えてきたが綱渡りの人生である。そんなことはないでしょうと皆言う。余計に凹むことになるから言わないで欲しい。



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