太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

初老の使い道

2023-05-14 08:10:43 | 日記

 昨日は市民講座の初日であった。驚いたことに今年は定員を超えて106人の聴講生である。大学の人気講座並だ。それにしても大して大きくも無い市で同年輩がこんなにも揃うものか。初老も100人も一同に集まると壮観、いや不気味である。学習意欲が有る者だけでこれだから初老全員を集めたらどうなるのだろう。使い道を考えなくてはならない。もし戦争が起こったら真っ先に”死兵”として送り出す。これは自ら捨て駒となって戦地に留まる役目を果たす。味方にとっては次戦のための時間稼ぎとなり敵側は制圧に時間を要する。もとより生還は期しがたいものとして送り出す。社会保障費も減る。送り出す順番は所得の高い者から先に。別荘を持っている輩は真っ先になる。全員を辻立ちさせて子供の登下校に安全を見守る。何人かに一人は警官の制服を貸与する。案山子代わりとなり交通違反は激減する。クラウドファンディングのように一人当たり1000円を寄付させて老齢基金を作る。ただしこれは若者救済の源資とする。人手不足の業種に派遣する。ただし若者一人相当として老人5人を充てる。当然賃金は5人で1人前。思いつくものは市民講座で身につける教養と全く関係しないのが辛い所だ。自虐ネタもここまで来ると本気と思われるかも知れない。

開校日にも第1回の講座は開かれるのだが酷かった。国際貿易論の専門家で某有名私大の名誉教授が講師だった。聴講生と同年代の方だ。今回は国と国を跨いで(デジタル回線を通じて)商品(有形、無形)を売買することについてだ。関税を抑えて極力自由貿易にすることが必要だとの説明は理解できるが具体的にはどういう問題があってどう解決すべきかの説明がない。世界には沢山の地域貿易協定(350もブロック化、TPPもその一つ)が存在し錯綜している。その中でデジタル貿易がどのように取り扱われているかの説明はない。結論としてノートに残したのは「社会主義国では国家の安全を守るためにはデジタルデータの管理が必要と考え、民主主義国では国家がデータの自由な越境移動を規制すべきでないと考えている。」そんな単純な線引きができるものだろうかと疑問が湧く。結局何を訴えよう(講義の要点)が全く見えなかった。デジタル通貨だけに焦点を絞った講義でも良かった(役に立った)と思った。

受ける側であるこちらの能力の問題(難しく言えばリテラシー)ではないように思えた。本物の学生相手ではきっと難しい講義をしてきたのだろうが。聴講生から鋭い質問が幾つかあった。名誉サラリーマンの称号を与えたいくらいだった。講義では毎回これはと思うキーワードをノートに記しているが今回はナシ。初日なのでグループ編成が行われ委員の選出が行われた。自薦、他薦で選ばれるが皆役目は嫌なのだろう。沈黙が続いて選出は膠着状態。長引くので去年はいたたまれずつい声を出して引き受けてしまった。今年はじっと耐えて沈黙を貫く。何とか逃れた。沈黙は金。他薦があれば引き受けても良かったのだが。町内会みたいなものか。



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