太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

静けさは30年前

2020-03-25 09:41:04 | 社会観察

オリンピックの1年延期が決まりだ。新聞は中止という最悪事態を回避し延期となったのは機先を制して提案したTOP外交の成果だと謡っている。例のコメンテーターT崎も同じ趣旨の発言をし、少し異論を唱えた他のコメンテーターに、じゃあ貴方は国民の大多数が支持しているオリンピック開催に反対ですかと言い返した。何を言っとるかである。ここまで経費をつぎ込み準備が進んでいる時に反対などできないだろう。最初に国民投票でこれくらい経費が掛かりますがと言う条件つきで国民投票で賛否を問うたなら別だが。候補地に立候補する時、国民である私のところに賛否を問うてきたことは無い。機先?本当だろうか。カナダがいち早く選手団の派遣を中止すると発表し。アメリカの陸連や水連まで今夏の開催には反対していた。カナダに続きヨーロッパ各国もこのままでは参加を見送るという決断をしただろう。バッハ会長一人が開催強硬論でそれを説得したというのか。規約で中止条項はあっても延期の規定がないとは言われていたが会長もそれを盾にとっていたと言うのか。委員会を開催して規約を変更すれば済む問題である。NBCだって中止となれば痛手は大きい。何処をとっても中止の選択肢はなく延期への障害を除いていくというのが世界の方向であって外交の成果というのは如何にもこじつけだろう。T碕をコメンテーターに使うTV局もそろそろ考えた方が良い。延期に関わる追加経費、東京都民の皆さん頑張って。

屁のツッパリにもならない愚痴をブログに書いても詮無いこと。車で小一時間走ると桜の名所がある。昨日は少し寒かったが良く晴れていたので出掛けてみた。競走馬の練習トラックなどがある牧場である。馬に興味はないが場内道路には桜がトンネルのように見事に咲く。初めて行ったのは30年少し前でこの地に越して来て間もなくの頃である。近所の人に噂を聞いて行った。静かな牧場内には放牧地もあり広くて緑美しいところである。その内徐々に桜で評判になり最近ではかなり遠くからやってくる。桜のトンネルの中を通る道路は幅広く、路肩に車を止めても交通には一向に支障がなく皆路肩に止めて三々五々桜並木を愉しんだものだ。昨年も同じ頃に行ったが車が隙間なく駐車しており露店なども出て駐車すらままならない。結局道路の端でUターンして帰ってきた。

昨日は流石に平日でコロナ感染もあり人は少ないだろうと思っていたらある程度車が来ていた。それでも駐車スペースはあり最近の混み具合から思うと30年前に近いかも知れない。牧場の敷地内のため飲食は元々禁じられているのでブルーシートは無く皆ゆっくり歩いて写真を撮る人が殆どだ。こういう静かな花見も悪くはない。記念にスマホで何枚か写真を撮った。見上げるソメイヨシノは白過ぎて背景の青空に浸み込んで上手くは写らない。山村で生まれ育ったが桜の記憶はない。本数が少なかったのか桜を美しいと思う余裕などない村だったのか。覚えているのは見上げる段々畑の所々にピンクの濃い桃の花である。緑に濃いピンクが映えて黒沢明監督の映画の1シーンのようであった。肝心の牧場の桜は5分咲きだった。家から自転車で行ける距離に城址公園がありここも沢山の桜がありしかも皆背が高い。例年なら大勢の花見客がシートを敷いて宴会をするのだが多分今年は静かだろう。同じくらいの距離に勤めていた工業団地があり、碁盤道路の並木は桜である。これが東京なら人でごった返すだろうがこちらは休日に行くと見物客など居なく桜独り占めである。

帰って折角撮ったから写真をパソコンに格納しようとしたら定年の時に工業団地の満開の桜並木を背景にした記念写真があった。嬉しそうにというより何処か寂しそうに見えるのは写真の下に「願わくは花の下にて春死なんその如月の望月の頃」という和歌を添えてあったせいか。静かな花見の1日が過ぎた。



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