太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

三本足にはちょっと早い

2023-07-07 06:48:53 | 日記

 赤ん坊は立ち上がるとき最初はつかまり立ちというものをする。文字通り最初は何かに摑まって立ち上がるのである。似たようなことが年寄りにもある。杖の世話になる前に立ち上がるとき無意識に何かに摑まる。周りに何もない時は自分の膝に手を当ててドッコイショと立ち上がる。世界的に知られた謎々で「はじめは四本足、次は二本足、最後は三本足。この生き物は何?」。答えは人間で、赤ん坊の頃は四つん這い、やがて二本足で立つようになるが、老人になると杖を突くので三本足になる、というわけである。今まさに幼児退行が始まろうとしている。急に立ち上がったりするとふらついてしまう。杖はまだだが情けない。今日は母親の命日である。七夕だから忘れようもない。もしあの世とやらがあるのなら一度くらい声を掛けて欲しいものだ。名前を呼ぶだけでもいい。年老いた両親の姿を見たことがないので思い出はそこで止まっている。こちらも二本足の時代のままだ。今年の秋分の頃には久し振りに墓参りに行こうと思っている。親にとっては自分より老けてしまった子供の姿を見るのは辛いかも知れないが。子供が大人になる瞬間はと問われれば、親が可愛いと思った時からと答える。亡くなる直前までそういう感情は湧かなかった。そういう意味では親を超えて大人になった自分を親は知らない。残念である。



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