太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

印象操作のご祝儀相場

2022-11-08 08:25:19 | 日記
 松葉蟹の初競りが行われた。最も高い値がついたのは1杯100万円だそうだ。まさかこの値段で高級料亭で顧客に出すのではないだろう。あくまで関係者が生産者への激励と感謝を込めたご祝儀相場である。初競りではマグロや松茸、サンマ、メロン、マンゴーなどご祝儀相場がつくことがある。ニュースでこれを見てスーパーに行って1杯1万円で松葉蟹が出ていたら主婦は飛びつくだろう。普段は1円でも安いものをと血眼になっていても競りの値段を思い出して格安と感じるからだ。1尾2千円のサンマも一箱1万円のマンゴーも安い印象を持つ。これは明らかにマスコミニュースが印象操作に加担していると言わざるを得ない。嫌ならTVを見なければいいではないかと言われそうだがニュースの合間に挟まれると見てしまう。ご祝儀相場は関係者の間でやりとりするのは一向に構わない。寧ろ微笑ましい習慣かも知れない。ただ庶民の印象を変えるようなニュースで取りあげる意図は何だろう。単にどうだビックリしたか貧乏人、お前の口には入らないぞという嘲笑のためか。はたまた高値維持を期待した生産者からお土産に1杯貰ったからか。
 仕入れた業者は赤字覚悟の不当廉売とはならないだろうが(宣伝効果目的見え見えの回転寿司やもあり元は取ったのだろう)庶民は戸惑うばかりである。書いていて思い付いたが夕飯は松葉蟹、サンマの塩焼き、松茸のお吸い物、デザートはこの時期マンゴーと洒落込もう。
 そんな筈ないでしょう。年に1食しか食べないなら奮発もするが毎晩のことだから。今は原始人が永久凍土に埋もれたマンモスを掘り起こすように冷凍庫内長期滞留在庫の一掃期間である。それでもまるで生きたマンモスの肉を喰らうが如く解凍に知恵を絞る。今回古本屋は奮発して10冊も買ってしまった。それでも2000円以下である。蟹の小指の第2関節から上くらいは使ったのだろうか。品種改良で全部親指の蟹が開発されたら値段はどうなるだろうか。スイカくらいのマンゴー、パラソルくらいの松茸、ブリと区別つかないサンマ、想像で腹を膨らませるのも手である。