太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

人件費

2022-11-02 08:01:16 | 日記
 物凄い数の品目が値上がりをして行っている。最初は買わなきゃいいがと思っていたが必需品まで攻めてきた。値上げの理由はエネルギー価格の上昇と輸入品の高騰(円安)が主で、人件費の高騰とは何処も言っていない。つまり賃金は上がっていないのだ。
 隣の外壁工事は足場の組み立ても終わり軒下の破風板と軒天の張替えらしい。2人で作業に取り掛かった。太陽電池の設置工事を見積もるとき、作業の手間は人工(にんく)という単位を使う。例えば基礎工事で100人工とすると掛ける日当で労務費を算出する。小学生の頃仕事算を習ったとき、家を建てるのに8人の大工さんなら100日かかります。それでは10人なら何日かかりますかという初歩問題、8×100(人工)÷10=80日が答えなのだがA君が、1万人の大工さんなら数秒で家が建ちますかと聞いた。こいつは何時も隙間を狙った意地悪な質問をするなあと思っていたら後に彼は東大に行ってしまった。お隣ももっと大勢かければ工事も早く済むのにと思いつつフランス小咄を思い出した。
お茶の時間に女主人は少し頭のいかれた客が紅茶に角砂糖を15個も入れてかき回さないで飲もうとするのを見て言った。
-お砂糖が溶けていませんわ。
-ええ、私はね、紅茶は甘くしたのがきらいなんです。
何事も多ければ良いというもんじゃない。お隣の工事も幾つかの現場で人繰りを考えてやっているのだろう。何となく音を立てないように作業をしているようだ。工事会社の素性は漏れ聞こえる雑談で分かる。先輩が丁寧に指示をし、若者が敬語を使って受け答えしているなら間違いない。親方の怒鳴り声がしゅっちゅう聞こえるようでは気を付けた方が良い。