太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

今日は予定が

2021-07-07 07:41:42 | 日記
 今朝も雨で外に出るのは躊躇われる。今年の梅雨は長い。それでも今日はやることがある。今日は母親の命日である。七夕なので忘れようもない。もう50年近く前のことだが病院のベッドで亡くなった日のことは鮮明に覚えている。相当頑張ったのだが最後は「もうええわ」という言葉だった。痛みに耐えかねて歯を食いしばった時に前歯が折れた。ドラマで見るようにガクッと首を傾げた。生きていれば93歳か。あり得ない数字ではない。自分も平均寿命には達していないが母親を思うと随分長生きはしている。父親も早く亡くなったので遺伝的には長生きしないと思っていた。ところが両親の兄妹は結構長生きの人が多い。遺伝とも言えないかも知れない。親が自分の余命を子供に託してくれたのかも知れない。線香をあげてローソクに火を灯そう。その後はワクチンの2回目接種に出掛ける。
 熱海の土石流でやはり太陽光発電が原因ではないかと疑わせる報道が相次いでいる。大規模な太陽光発電所を建設する場合、現場の排水計画は重要である。FITが始まる前、もう20年以上前の話ではあるがタイでメガソーラーの入札があった。予定地は山間部ではなく平野だったが荒れ地で起伏に富んでいる。まず土地の造成を行わなければならない。設計審査には排出計画の提出が求められており敷地内に降った水を如何にスムーズに近くの川まで誘水するかが問われる。地面の凹凸は方向がばらばらで整地は排水方向を考慮して複雑な工事となる。勿論現地調査は入札前だから費用もかかる。失注するにしてもこの調査は必須である。別の理由で落札は出来なかったが真面目に排水計画に取り組んだ思い出がある。勿論これは敷地内に雨水が溢れ基礎工事が台無しになることを防ぐ目的であった。問題になっている今回の太陽光発電所も雨水は土石流の発生した谷ではなく反対側の谷に流れるよう設計されているとのことだが報道のストーリーは、発電所建設→保水力の低下→災害と想定しているようである。
 土地の造成は発電所も宅地開発も似たようなものであるが異なるのは宅地に比べて太陽光発電所はより山間部の未利用(生産性の低い)地になることである。平地の少ない日本であはあり得ることである。どちらも法に則った開発とは思うが必ずしも法が万全かというとそうでも無いだろう。解明されていない災害の要因はまだまだあるだろう。
 こういう災害の度に原因が曖昧(検証されていない)なまま太陽光発電は疑わしいとなる。結果過度な規制が敷かれることになり兼ねない。温暖化対策のホープと期待されながら国民の意識は太陽光発電に対してネガティブな方向に向かう。疑われること自体が問題とは思うが何度もブログに書いているが、建設規制を敷く一方で安全地帯の確保(セーフティマップ)も必要である。国土の狭隘な日本、何故洋上光発電に向かわないのか不思議でしょうがない。