太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

何処まで目を逸らす

2021-07-17 08:04:02 | 社会観察
 第6次エネルギー基本計画の原案が示され新聞等で解説文も掲載されている。やはり気になるのは原発の位置づけだろう。2030年目標は第5次比率20~22%の据え置きである。2021/3の稼働は9基(定期検査中含む)だが目標達成のためには2030年には3000~3500万KW、単機100万KWとして30~35基が必要である。残り9年間に毎年3基づつ稼働を増やす勘定だ。専門家の偉い先生方は果たして専門的にシミュレーションしているのだろうか。頭の良い官僚の皆さんはどのようなシナリオを描いて原案を纏めたのだろうか。単に触らぬ神に祟りなしとか臭いものに蓋ではないだろうに。以前のエネルギー基本計画は原発の最大限稼働を基本に置いて残りを他の電源に割り振る形で定められた。あくまで原発優先である。この期に及んで国民を欺くような、目くらましのような策を取ってはならない。現実から目を逸らしてはならない。技術の伝承や既存関連設備の維持などで突然ゼロとはならないだろうが、最大限稼働から最低必要数の稼働に舵を切るべきである。厳選された原発は国の管理下に置くのも手である。
 原発に対して再エネは第5次の22~24%を36~38%へと大幅に増やす。その主力である太陽光では相変わらず発電量が天候に左右されるため調整電源(火力)が必要とか用地(適地)が不足とかの問題点が挙げられている。あまり表に出てこない議論はEVの蓄電池の利用である。EVの普及が進んでいないとされるがEUや中国の現状を見れば産業が本気を出せば一気に普及は進む。量産によるコストダウンもあるが、厳しい車載用から何れ定置用に再利用されるものも出て来る。安定化のための調整電源は大型火力だけでなく最も小さな利用単位である家庭用の普及でも相当部分がカバー出来るはずである。太陽光安定化のために他人のふんどし作戦(投資は車産業に任せる)と名付けて業界で議論したことを思い出す。
 16日に梅雨明けが宣言された。同じ宣言でも緊急事態と違い特に何をという事はないが、急に蒸し暑くなって接種2回の年齢には相当応える。体が暑さに慣れていないというのは聞くが実感は初めてである。水分補給は年甲斐も無く飲んだ途端に汗が噴き出す。体は水で飽和しているのだろう。今日は市民講座が午前にある。会場は家と違ってエアコンが効いている。Let’s Go!