太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

難しい発電比較

2021-07-15 07:06:21 | 日記
 大谷選手のオールスターは終わった。打者は2打席、ピッチャーでは1回だったが三者凡退。疲労困憊の中怪我せず無事終えられたので一安心。ピッチャーでは久し振りに100マイルが出たので最近ペナントでは球速が落ちたとか言われていたがセーブして投げているのが分ってこれも良かった。今日はゆっくり休んで欲しいと思う反面、毎日でも観てみたい。こんなプロ野球選手は今まで一度も居なかった。さてオリンピックで誰を観たいか?
 爽やかな話はここまでで電源別発電単価の話である。エネ庁の資源エネルギー調査会発電コスト検証委員会WGで2030年発電単価が試算された。初めて原子力を抑えて太陽光が最安値となった。更地に新設という条件だが運転中のコストは燃料が要らない分もっと差(メリットオーダー)が出るだろう。次に出て来る話は、太陽光は天候で発電量が変動するから調整電源(火力)を必要とする。そのコストを見込むと・・・・となる。確かに発電は負荷(消費)に合わせて変動する必要があるが雨天で消費の急増には追随できない。消費電力の一般的な変動プロファイルは夜間が一定、昼間はほぼ正弦波のように変化すると考えて良い。原発は夜間の消費の下に潜る形で一定の発電をする。昼間需要が増えたからといって追従はできない。やはり調整電源がないと発電-消費のバランスは取れない。電源にはそれぞれ得失があるから実用ではベストミックスが必要となる。ベストミックスの中で役割分担するものを夫々個別にコスト比較することはナンセンスである。それぞれに条件をつけてコスト比較し始めたら条件がやたら増えて収拾がつかなくなる。それをやりだしたら恣意的誘導と思って間違いない。それでも今回の試算は何を主力にすればコストパフォーマンスが良いかの目安は与えてくれる。あなたが全種類の電源を持っている電力会社なら何を優先して動かしますか?あなたが豊富な資金を持っていて電力会社を始める場合どんな電源をどれくらい導入しますか?という問いには単純な答えはない。
 ものごとを単純化してみるのは理解を容易にするが見落としは必ず出る。ものごとをやたら多面的にみるのは結論を出しにくい。行ったり来たりして見るほかない。