祝いや呪！東京を超えた

喜んでいる場合ではない。何日か前ブログで、何れ大阪の感染者数は東京を超えるだろうと予言した。昨日東京は186人、大阪は187人である。意外と早く追いついてしまった。元大阪人としてはある種の危惧を抱いていた。大阪には他人、特に東京人をおちょくるという文化がある。それは親しさと嫉妬、劣等感の裏返し、最大良く言えば反骨精神である。しかしコロナ感染対策で独自色など出す必要は何処にもない。確かに東京には見栄とかやせ我慢で滑稽なこともあるが、よいところは取り入れ見習うべきである。東京都は違うと言うだけでは意味はない。これは東京問題ではないのである。
東京大阪の違いは色んな場面で語られることがある。こちらに越して来た頃首都高を走って驚いたことがある。合流地点では必ずと言っていいほど走行車線の車は減速して入れてくれる。阪神高速では頭がぶつかるほど鼻先を出さないとと本線への合流は難しい。東京の輩は偽善者っぶってヤワやなあと思っていた。30年以上前の話だから今は大阪も紳士的になっているかも知れない。もう少し前は電車待ちの行列は電車が来る前はどちらも列は作るがイザドアが開くと大阪は同心円状の塊りとなって早い者勝ちになった。弱肉強食、いや焼き肉定食を食べてエネルギッシュになったオッサンの戦いであった。これは東京と大阪の違いかと思っていたが東京近郊（今住んでいるところだが）でも同じように列は電車が入ってくるまでの仮の姿でドアが開くと大阪と同じだった。ただそれには理由がある。東京に努めるサラリーマンが多く、かといって立ちっぱなしで行くには朝から疲れてしまう。あわよくば座りたいという根性からだ。大阪の理由は分からずじまいだったが。今は我が路線も人が増えて座れる可能性ゼロだから皆大人しく列どおりに乗車していく。適度に空席がありその何倍もの人数が列を作っているところは今でも早い者勝ちなのだろう。似たような経験は中国の空港でもよくあった。今は国際化で相当減っただろうが。
感染症対策では当然地域により条件が異なるだろうが、効果が検証されていなくても各地域の取り組みは知事会で前広に開陳し議論すべきである。大名なら国が何もしないからと言って領地に疫病が蔓延るのを見過ごすことはできないだろう。ここは訴訟など恐れず大胆な策を打つべきである。領民は誰を思っての策かくらいは直ぐ分かる。知恵と勇気の出しどころはここだろう。