梅雨が明けた。昨日は全国で過去2番目に多い1536人、東京は最多更新の472人のコロナ感染である。小池さんが何時もと違う夏がやって来ると言った。その通りで夏休み恒例の空港での海外旅行者、新幹線のホームで帰省する家族達へのインタビューは多分ニュースにならないだろう。空撮で海水浴場にパラソルが縦横整然と並んでいるものがあった。それはそれで結構美しい。海水浴と言えば広い海岸で芋の子を洗うような状態が当たり前と思っていた。感染防止のため入場制限と場所まで限定したようである。日本の連休といえば行楽地は何処に行っても混雑でヨーロッパやアメリカなどの保養地は何とも優雅に感じたものだ。ヨーロッパでは国により休日が異なり、アメリカでは時差が大き過ぎて人が集中する時間帯は異なるのだろ。日本でも地域割して休日を移動させようという議論もあったが不発に終わった。人口密度の高い日本では混雑は当たり前で避けようはないと思っていたが、それは全員が欲望のまま動けばそうなるということが分った。外出自粛や入場制限がかかるとそれなりにゆったりした行楽地となる。国民は我慢もするが不要不急かと問われるとレジャーは後回しになるのも日本人気質である。
地方で感染が拡大する中、都府県の知事達はそれぞれ独自の判断で休業要請をし始めた。国はあくまで緊急事態宣言の再発令に慎重である。混乱の極みである。地元のことは知事が一番分かっており独自判断は悪い事ではない。国はどのように対策して行くのか方針を示さない今、少なくとも知事が独自判断を出しやすい環境を作るとか、知事の独自判断を支援するような策があっても良い様に思う。4月とは状況が違うから緊急事態ではない、GOTOも構わないとうのは些か国民感情とは乖離する。それなら議員の皆さんもボーナスは出たし国会は閉会中、家族連れで沖縄旅行にでも行ってまず範を示してはどうだろう。一番厄介なのは独自判断ができない知事である。国の方針に従うことだけが政治信条の人達だ。断っておくが結構感染拡大し始めた我が県のことではない。去年の台風では大活躍し話題にもなったがコロナでは目立った動きがないだけである。都内に散髪にも行けなくて苦労はしているだろうが。
何時もと違う夏というのはどのようなものか。何もしない夏である。今頃は本来ならオリンピック競技に熱狂していた筈の時期である。延期になった今、アスリートの方たちには悪いが特に困ったことはない。意外に絶対必要、やるべき事というものは少ないものである。秋風が吹くころには何とか先が見通せるのでは、クリスマスまでにはという希望さえ持てれば夏は超えられる。勿論商売をしている人には大変な夏ではあるだろうが休業要請以前に客が動かなければ何ともならない。こういう時こそ無担保、長期返済、低利融資で社会を支えるのが金融関連だと思うが彼らも商売、そこは国が担保すべきである。ODAでも無償援助よりローン(円借款)の方が国内異論は少ない。借りたものなら時間が掛かっても必ず返すというのも商売人だろう。太陽光発電による援助で、設備がタダ(無償)でないなら電力コストの市場価格と太陽光発電電力コストの差額だけでも援助してくれといった強者国もあった。ローンの償還が滞りそれを無償援助でチャラにするというスキームすらあったくらいだから国と地銀の関係は国内問題、休業補償1本槍でもないだろう。