大型の台風10号が接近し、間もなく四国に上陸し中国地方を縦断する。暴風域が広く影響は広範囲に及ぶ可能性がありもっとも心配されるのは雨だ。最近は予報が正確なこともあって避難情報は早く、鉄道も新幹線や航空便が早々と運休を決めた。悪い事ではないが。それでもお盆の帰省と重なり影響は大きい。甲子園の高校野球も順延が昨日から決まっている。九州では川の中州にキャンプに来ていた家族ら18人が増水した川で孤立している。子供が半数近くおり、夏休みのキャンプを随分前から楽しみにしていたのだろう。立ち入り禁止などの警報が無ければ余程の事情が無い限り計画変更は難しかったのかも知れない。気象庁が「自らの命は自分で守る行動を」というフレーズは何かあったら自己責任ですよと聞こえるのでおかしいと以前書いたが流石にこれは使わなくなった。何かあったら行政も含めた管理責任が問われます、と言ったら皆かなり慎重になるだろう。鉄道の計画運休は已む無しのところである。転ばぬ先の杖は自然災害にもっとも適した標語である。いずれ台風や川の氾濫のようにある程度事前に予測可能な災害に対する対応は国民の間に定着するだろう。地震や火山噴火の前に潰せるものは潰しておかなければならない。
このあたりは台風から千キロ以上離れているが今日は晴れたり曇ったりしながら少し風が出て来た。風は湿気を含んだ南風のため涼しいというわけには行かない。台風は例年日本を襲うが、小学生の頃には台風が齎す雨の効用も教えられた。飲料、農業用のダムは水を確保し、農作物にとっても必要な水であると。今では片方で災害を齎しているときに。これで水の確保は一息つけたなどということは憚られるのかあまり聞かない。災害というのは過ぎたるは猶及ばざるが如しか。
ネット記事ではついこの前までは舞台で尻を出して笑いをとっていたお笑い芸人がハワイの巨大望遠鏡建設にたいする意見を書いている。読んで見ると何を言いたいのか良く分らない。ネイティブな住民のことを書いたり歴史について触れたりしているが賛成反対は良く分らない。タイトルがハワイ好きならTMT(巨大望遠鏡)問題に目を向けて、という一端社会問題風にしているが、そもそも評論家ぶってたびたびTVに登場するたびに、何言ってるのと思わざるを得ない浅さである。ハワイ好きの人がどれほど日本に居るかは知らない。多分大多数は行きたいけど行けない人達だろう。ついに上から目線で物を言うようになったか、日本も平和である。因みに二酸化濃度観測ではハワイの観測書の役割は大きい。良く見る右肩上がりの観測データはハワイの測候所による。洋上の孤島であるハワイは大気や宇宙の観測をするのに気候は安定し、大気は清浄であるため選ばれている。折角書くならハワイ好きの観光客が排出するゴミの行方でも追ったらどうだ。
ちょっとイチャモンをつけて見たが今日はお盆の中日である。先祖や両親が何処にいるかは知らないが仏壇に線香をあげて静かに何処かを何かを見守っている静かな1日を過ごそうと思っている。