朝早く目が覚めると朝刊を取りに出ると心地よい風が吹くことがある。ここ2,3日はその経験をする。昼間の酷暑を思うと貴重な時間である。多分よるの空気と昼の空気が入れ替わる時間帯だろう。夜の冷気が暖かい昼の空気に変わる時、丁度前線ができるようなもので上昇気流が生じて風を呼ぶのだろう。ただ30分も続かないのが難点である。
子供の頃最大の楽しみは夏休みであった。特に何かをするという訳でもないが長期休みというだけでワクワクしたものだ。しかし8月に入るとカウントダウンが始まり、お盆を過ぎたころから憂鬱になってしまう。明日から学校となるともう人生が終わったかの気持ちになった。理屈抜きで夏休みが楽しいのはカレンダーが7月の間だけだった。年が行った今はどうか。休みの時間はほぼ無制限にあり、経済的余裕は子供の頃よりある。しかし何処かに行くとか何かをするかは自由はあるが今一つenjoyできない。体力の衰えもあるが、旅行に行くとか何かを始める気にならない。全てのことにやらざるを得ないという理由が見つからない。別に必要ない、明日でも良いという先延ばしになってしまう。人間何か縛りがあった方が解放の喜びは大きい。そもそも働きだしてからは余暇とかリラックスとか気分転換などは無縁であった。どんなに楽しいことがあってもどうせここ(職場)に戻って来なければならないと思うと端から旅行など行く気がしない。それが仕事人間と思われた最大の理由だが自分の中で選択肢は無かった。それでも多くの人と出会い、海外にも結構出掛けたのは全て仕事を通じてであるがそれはそれでラッキーなことだった。多分研究室の中で過ごしていたら知り合える人、海外に出掛けることは100分の一くらいだったろう。
韓国が日本のホワイト国外しに経済制裁だとか自由貿易を損なうとアメリカに泣きついているが相手としてどうか。米中貿易戦争の真っただ中にあり、関税で仕掛けたのは米国である。なるほど日本は自由貿易を損なう国際秩序に反する行いをやっていると言うだろうか。ブーメランで帰ってくることが分かっている天に向かって唾を吐くようなことはしないだろう。トランプ大統領が北朝鮮が短・中距離ミサイル発射実験をやっても米国に対する脅威はないと言っているが、呼応するように日本も差し当たっての脅威はないと強弁しているのを見てアメリカのいう事なら日本は聞くと思っているのだろうか。WTOに提訴すると言っているが大変である。パネル(1審)審理で1国でも反対があればやり直しである。上級審まで含むと味方を獲得のために各国へのロビー活動も必要だし、時間と金は相当かかる。ホワイト国外しでも禁輸ではないのだから通常の輸出手続きをどんどん進めれば良い。その時個別許可で理不尽な理由で許可されなかったとか手続きに異常に時間が掛かったとの事実があれば国際世論に訴える手もあるだろう。問題を複雑化しているのはどっちだろう。