太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

法制度による栄枯盛衰

2019-08-06 11:55:56 | 仕事に関すること

FITの改廃案について有識者会議で検討が始まった。再エネ大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会がこれまでの議論を踏まえ、中案整理(第3次)案を8月5日の公表した。これまでの議論の集大成だから決定案(決定はさらに上部委員会だろう)ではなく雑多な議論が盛り込まれているが、骨子となるキーワードは必ずある。ずばりそれは「プレミアム変動型FIP制度」である。FIT法は2020国会で法改正され改廃が決定されるがこれは時限立法であり驚くことではないがポストFIT制度は太陽光発電の今後の普及に大いに関係する。中間報告のどこを読んでも、再エネの大量導入を促す方策は示されていない。次世代電力ネットワークのためには様々な制限已む無しの説明は随所にある。その意味では委員会のタイトルは相反する概念を並列していると言える。

暑すぎて熟考してコメントできないが、直感的には、・・・ 小規模を除き、FIT制度から入札制(FIT入札制やFIP制度)へ完全に移行し、競 争を促進すべきではないか。プレミアム変動型FIP制度は、報酬の見通しが立つこ とを踏まえれば融資適格な事業計画に対しては民間資金が入り、また、明確な導入 目標があれば投資もされる。また、プレミアム変動型FIP制度では、通常はインバ ランスリスクを発電事業者がすべて負う。・・・・・がポイントである。分かり難いのは入札制の後の( )にFIT入札とFIPを同格で並列に掲げていることだ。入札とFIPは違うとおもうのだが。それに続きてプレミアム変動型FIP制度が出て来るが狙いはこれだろう。

何故狙うか、以前ブログに書いたがこれは原発版FITとして登場したことがある。今は隠れているが、ある意味太陽光と原発は似た特徴を持っており、太陽があるなら原発もとなるのだろう。穿った見方かも知れないが。いずれ結果は分かる。

法制度に守られて、あるいは法制度の改廃で大きく事業環境が変わってしまった現実に目の当たりにした経験を次に書いてみる。書き続けようと思ったが脳みそが限界の熱を持ってきた。明日涼しい内に再度。