太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

千年紀(ミレニアム)宣言

2019-06-30 08:19:19 | 社会観察

サミットの場での宣言ではないが、安倍首相が残りの任期を見越して宣言するとしたら、

私は北方領土も拉致問題も私の代で決着をつけると言ってきましたが、残りの人気、いや任期を考えると難しい状況にあります。ただ何らかの総括は必要だと思っています。それはこれからの歴史1000年の間、日本は決してこの問題を忘れることなく繰り返し問題提起していくという宣言です。相手から、世界からは何と執念深い国と思われるかも知れません。構いません。政治家は為したこと、実績を誇りに思ってリタイアするのでしょうが、私は敢えて成しえなかったことを記録に留めたいと思います。本音を言えば金勘定で損か得かで全てを判断するようなアメリカ第一主義は馴染めません。ビジネスの世界ではあり得ることですが政治の世界ではもう一段上の判断基準があると思っています。漢字でいうと誠でしょうか。時には国益という言葉が経済的な意味で用いられますが本当の国益というのは日本人が日本人らしくあるためにどうあるべきかを歴史から学び取ることが重要だと思います。この意味で領土や拉致問題を歴史の中で風化させないことこそ国益にかなうものと信じます。我々は永遠に語り継ぎます。

G20を見ていて安倍さんは世界に向けて発信(発言)する場合と国内向けは違い過ぎるように思う。スピーチライターが違うのか。世界向けの方が数段高尚な気がする。それにしてもこのところ世界の各サミットト会合はトランプ大統領の独壇場という感じがする。G20での記者会見の質疑を聞いていても自慢話と躊躇なく相手(民主党や歴代大統領)を罵倒するのは安倍さんの民主党政権批判の比ではない。世界の主役はやはりトランプ大統領でこれほど注目される立場をそう簡単には手放さない(次期大統領選)だろう。一方、かってはアメリカの仇敵であったロシア(旧ソ連)のプーチン大統領はスタンドプレーは好まないようだ。それだけに不気味であるが、昨日は市民講座で「ロシアは本当に恐ロシア?」という講義に出た。元大手商社マンだった人で日ロ交流協会の役員をしている。外務省の委嘱でロシアでも勤務経験もある。内容は元商社マンらしく経済関連のデータを中心に、何故日本はもっとロシアを経済交流をしないのか、資源のある国、無い国、市場性の相互作用や資源共同開発などこれほど補完関係が成り立ってWin-Winの関係が構築できる可能性がある国は他に無いと。領土問題ではソ連崩壊直後最大のチャンスがあったがそれを逃してしまった。経済的に回復するに従いロシア側は(売り飛ばす)足下の火が消えると消極的になり、今では実効支配がなされており返還は遠のいてしまったと言う。改めて驚いたがロシアは人口14300万人(日本1億2800万人とほぼ同じ)、国土は日本の45倍あるがGDPは日本の三分の一程度である。因みに2017名目GDPは世界で11位、軍事費は4番目でアメリカの1割程度である。軍事、経済大国というイメージがあるがそうではない。どうも日本人は冷戦時代のイメ―ジでロシアとCIS(ソビエト社会主義共和国連邦、CIS)を同じ程度で認識しているようだ。今ロシアはCISの中の1国家に過ぎない。核大国、資源大国であるロシアは大国に見えるのかも知れない。

G20を見る限りロシアに代わって中国がアメリカに対抗してきた感があるが日本は全く別の存在感を示せば良い。もう何とか大国になる必要はない。中流の成熟国家で十分である。それは奇しくもG20の議長国として安倍さんが示したように、敵を作らない、ニュースにならない国になることである。地味でよろしい。一番じゃなきゃダメですか、二番ではいけないのですかに続いて三番を目指そうである。かって中国メーカーが太陽電池の猛烈な安売りで世界を席巻し始めた頃、戦って一番になろうと思うな、過当競争で自滅する。二番もきつい。常に一番の目の敵であり、何時かは一番にと考えるだけで消耗してしまう。三番で上位二社を見続け場合によっては横道に一時避難することも必要である。体力をいかに温存するかが今必要な対応である。ただし四番目になると立ち上がるチャンスは無い、と言ったことがある。経営は耳を傾けず常に一番を目指して過当競争で体力を消耗し今の体たらくである