人気のあるTV番組、池の水全部抜くで印旛沼のカミツキガメ捕獲が特集された。それにしても相変わらずロンブー淳は怖がり過ぎで身内弄りの番組での元気さはない。もう一人のレギュラーも活舌悪すぎて人の言ったことを繰り返すだけでトーク力無さすぎ、などと勝手なことを言っているがそれなりに面白い番組である。ただ外来種が兎に角悪者でネアンデルタールとホモサピエンスのハイブリッド(混血)かも知れない拙老としては肩身が狭い。多様な遺伝子を組み込むことによって何十万年も生き延びてきた人類としては複雑な思いで番組を見ている(最近は少々マンネリ化しあまり見ない)。印旛沼でカミツキガメを見たのはもう20年以上前のことである。当時はルアーでバス釣りをする人が沢山居たがその内漁業権によって禁止され今は釣り人は居ない。まさかこの沼で漁業で暮らす人が居るなんて思っても居なかったから晴天の霹靂、遊び場は無くなった。そのバス釣りのオジサンが甲羅が30センチを超えるカミツキガメを釣り上げてしまったことがある。生まれて初めて見る亀でカッコ良いと思ったがオジサンが触るな噛まれると大変だと怒鳴った。万が一漁協が生活の為にと排除しようと思っても(思っていないだろうが)繁殖力が凄く何千匹もいるそうだから無理だろう。大人だけにカミツキガメ釣りだけを解禁しても駆除は無理。陸に上がってきて子供に噛みついた話も聞かないし近くの水田で稲を食い散らかしているとも聞かない。一番の被害者はやはり漁協だろうか。受益者負担で駆除されたらどうだろう。
良く行く釣り場の海岸も30年くらい前は潮干狩りでハマグリが良く採れた。一時期はギャング(大きな錨型針で引っ掛ける)釣りで直径7~8cmくらいのハマグリが一度に2個掛かることなどざらにあった。こちらも10数年前漁業権による取り締まりが厳しくなり今は完全に禁漁である。金の掛からない遊び場はどんどん減って行く。そういえば釣り場の河口には最近ウナギ採りの杭が何本も立てられその杭に筒を結ん沈め入ってきたウナギを捕まえる。ただ1か月に一度くらいシーズンになる採りにきているようだが殆ど見かけない。それでもウナギには漁業権が設定されている。セイゴが釣れても暴れて岸近くのこの杭を巻いてしまうことがある。邪魔な杭だが漁業権となると文句は言えない。もっと密度濃く杭を立てられたらセイゴ釣りは諦めなければならない。サーフィンは禁止されていないのでその内海岸から年寄は駆除される。サーフィンはポリネシア発祥と言われているので外来である。一方遊び場が無くなってきている高齢者は絶滅危惧種と言える。正確に言えば絶滅確信種だろう。年金や交通事故、犯罪などで何かと話題になる年寄も何れさよならするのは確実である。世の中もう少しの辛抱である。手軽な遊び場が無くなるとそれが少々早まる。そうか、そういう事か。