自分のことをさて置いて他人の事を言えた義理ではいが、市民講座の班で懇親会があり不思議な集まりだった。講座は100人くらい参加しているので、一応クラスのように班分けされている。事務局もグループわけしておくと何かと管理がし易いからだ。講座も5回が終わり、顔と名前が一致するようにと班長が懇親会を企画した。何と18名とほぼ全員が参加し居酒屋で開かれた。まず自己紹介からというお決まりのコースだが予想はしていたが個々人のキャリアに驚く。平均は70歳くらいだろうか下は66歳、上は80歳で団塊の世代を中心にした年齢構成である。一人地元の農家の人を除いて皆さん定年まで勤め上げた人達である。さらに共通しているのは皆さん30年少し前この辺りが東京への通勤圏として宅地開発された頃移ってきた人達だ。田舎だったからマンションは珍しく一戸建ての人が殆どだ。ローンも終わってる年代だから大金持ちではないがそこそこ余裕がある。まず趣味の紹介だが、貸農園での野菜作り、スポーツジム通い、四国のお遍路、登山、麻雀、海外旅行、珍しいところでは竹細工とか吹き矢と言う者も居た。学生時代の延長のようにシルクロードを3か月旅して本にした者、資本論ノートというタイトルで出版した人とか様々である。仕事は具体的には皆さん話さなかったが、JICAの仕事でアフリカの殆どの国に行ったとか、駐在でアルジェやイランに居た人、北欧に居た人などこれまた経験は多様である。
共通しているのは自己紹介でも皆よく喋る。もし本当にこんなクラスがあったら先生は絶対纏められない。正論おやじの集団である。会社はピラミッド構造であるがここでは全員平場であり上下関係は存在しない。町内会のようなもので皆等しく1票を持っているから挨拶が長くても注意はできない。しかし、先日当選した新しい市長はどうだなんて話になると知らなかった事実が次々出て来る。政治の話でもあれやこれやと色んな考え方が聞ける。ホルムズのタンカー爆撃事件でも推理を含めて皆何かしら意見を持っている。何か分からないことがあっても必ず誰かが答えを持っていそうな気がする。しかししょっちゅうこんな懇親会を開いていたら勉強にはなるが揉め事も起こるだろう。何せ皆さん自分を抑えようとはしない。世間には似たような集団が沢山あるだろう。これだけの知恵や経験をうまく使えば世の中の役に立つだろうがそうはならない。何故なら皆さんどうも家庭内ではあまり評価されていないようで自信を失っている。身近な第一評論家がいる家庭で通じないものが世の中に今更通じるわけがないと。それなりに体力は落ちているのだろうが口は達者である。始末におえない。釣り場のオジサン達は経験の話をする。ここではそれに解釈を加える。敵わない。
このブログは第一人称で書いたが本来なら第三人称で書いて自分も他人側に回るべき存在だが敢えて自分はそうではないという雰囲気を出した。
7月10~12の3日間、パシフィコ横浜で業界団体がPV2019太陽光発電フォーラムを開催する。PV2019太陽光発電展示会の併設で無料のフォーラムである。景気が良い時は時流にのっていればうまく行くのであまり知恵は出てこない。こういう景気の悪い時こそ世の中何をしているのか知ることは重要である。フォーラムの何処かに再浮揚のヒントが隠されている。フォーラム傍聴をお薦めする。世の中の流れを掴むことが一番大事である。潮目が見えたらもう勝ち同然である。