太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

驚いた防衛省

2019-06-10 09:01:50 | 社会観察

今朝は朝刊が休みなので朝方TVを点けた。イージス・アショアの国内配備について驚いたニュースである。秋田市での住民説明会でレーダーの障害となる周辺に高い山などが無いという条件に一定の仰角条件が課せられている。この仰角を求めるためにグーグル・アースで断面図を作成し定規で長さを測って求めたという。グーグルアースで求めた断面は縦方向が伸びて(相対的に横方向、距離は縮小)表される。これを定規で測って仰角を求めるなど中学入試でも間違いだと気づく。縦軸、横軸のメモリ縮尺を変えるとグラフが違って見える経験は誰で経験するところである。こんな定規で測るなどというお粗末が天下の防衛省で行われていたことにまず驚き、これが実際の戦争で使われていたら弓矢の攻撃からも護れないだろうと思ってしまう。作成した職員は中学入試失敗どころか生涯悔やまれるミスとなったであろう。もし全部の候補地が全て仰角オーバーしていたら見直す機会もあっただろうが秋田のこの地はミスしても適地の範囲であったから、よしOKとなったのであろう。ミス判明後の防衛省の判断はそれでも適地に変わりないというのは縮尺を正常に戻したら仰角はより小さくなるからという判断からだろうが、問題はそういうものではない。それ以前にこの程度のやり方で物事を判断する幼稚さが責められている。

さらにこの問題で火に油を注いだ(防衛省だけにぴったりの表現だが)のが説明会での防衛相職員の居眠りである。最後列の職員が居眠りしている姿がTVでもデカデカとアップされ映し出された。徹夜で資料準備をして睡魔に勝てなかったとしても、眠気を感じたときにさっさと席を外して顔でも洗ってくれば良かったのにこれでは近所も歩けないだろう。憲法改正論のなかで自衛隊の在り方が問題となる中でこれでは幾ら現場が災害時などで活躍する姿を見せても水泡である。横に制服姿の若い職員が映っていたが多分横の居眠りには気づいていたはず。会社の会議などでも偉い人が喋っている時に上司が居眠りすることは時々有った。隣なら少しつつくなど注意を促すが離れた席になるとどうしようもない。ああこれで俺の部も相当馬鹿にされると思い、目覚めるのを祈るばかりである。国会中継などでも時々居眠り議員が映し出される。眠っちゃいけないけどこのまま眠ったらどんなに気持ちいいかという恍惚の時間である。受験勉強なら誰もが経験する。あの職員も悔やんでも悔やみきれないだろう。

あの時はしまったと思うことは誰にでもある。猛省し、一生あんなミスは犯さないと心に決めて生きるしか道はない。単純ミスになるほど弁解の余地はない。仰角は何人もの人が目を通しているが居眠り職員は一身に避難が集中する。一夜、いやひと眠りで日常が一変した目覚めに地獄だろう。イージスはハワイやグアム、場合によってはアメリカ本土を狙うミサイルの迎撃は可能だろうが日本を直接狙うものはどうだろう。せめて費用負担はpro rata方式にすべきとずっと思っている。