ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

ドイツ発: アメリカ上院議員の懸念を伝える

2017-01-31 18:57:04 | 日記
2017年1月31日(Tue.) 「お寒い」話が飛び交っていますが、トランプ関連の報道の一つです。 ( ニュースソース: DW-DE 1月31日発 )

<原文の一部>
US Senator Schumer on AG Yates firing: If this continues, this country has big trouble
US上院議員 Schumer は、司法長官代理イエーツの解職に関連して: もしこのままの状態が続くならば、この国は大きなトラブルを抱える

Chuck Schumer, US Senate Minority Leader (D-NY), protested President Trump's firing of Sally Yates, the acting Attorney General. Yates ordered the Justice Department to ignore Trump's executive order banning refugees and other mostly Muslim foreigners from the US, calling the dismissal a "Monday Night Massacre" -- an allusion to the 1973 "Saturday Night Massacre" during the Watergate scandal.

(抜粋)US上院少数派のリーダー Chuck Schumer は、司法長官代理イエーツの大統領による解職に抗議しています。 イエーツは(解任される前に)難民受け入れ停止の大統領命令を無視するように司法省に命令しました。 この解任劇は "Monday Night Massacre"(月曜の夜の虐殺)だとしています。 これは1973年のウォーターゲート事件(the Watergate scandal)における "Saturday Night Massacre" (土曜の夜の虐殺)を匂わすものだと。

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イエーツ司法長官代理がトランプに反抗する指示を司法省に出したことは、日本国内でも報道済みのことで、これに対抗してトランプ大統領がイエーツの解任を決定したこともご承知かと思います。

既に、世界中を混乱の渦に巻き込んでいるトランプですが、こうした状態が続くようであれば、1973年ごろに発生したニクソン大統領が辞任に追い込まれた”ウォーターゲート事件(the Watergate scandal)”の再来になり得ると予告しているものです。

また、”月曜(昨日)の夜の虐殺”とは、1973年10月20日(土)の夜に、ニクソン大統領がコックス特別検察官を強引に解任させた”土曜の夜の虐殺”を想起させるものと表現した内容です。 この後に数々の経緯を経てニクソンは大統領辞任に追い込まれていった・・・と言うことです。(詳しくは、ネット等でご確認下さい。)



ニクソンの時と、今回のトランプとは、事情も全く異なりますが、自国民や世界から、また、数々のメディアからの批判を浴びていることや、私達の目線から考えても賛同しかねるトランプの言動ですから、成り行き次第では早期に辞任(議会による弾劾とか)に追い込まれるかも知れません。 いや、そうあるべきでしょう。



それにしても、日本の首相が、こうした状況にあることなどについて国会で質問されましたが、”コメントする立場にない・・・”と逃げたことは残念の極みです。 冷静・客観的立場でこうあるべき云々のコメントはするべきで、発言しないことは不誠実に受け止めてしまいます。

思うに、USと日本とでは国家の成り立ちや歴史も大きく異なることから、全ての国家が難民・移民を積極的に受け入れましょうと発言する必要はないと感じており、同列的な存在(国家)として考える必要はないし、逆に、その点の違いは考えとして明確にした上で発言すればよいことと思います。

早い段階で、尻尾を振るかのように、一番でトランプに会いに行ったり、ゴルフクラブをプレゼントしたり、はたまた、今回のようにコメントを出せないでいる姿勢は、誠に残念なものにしか見えてきません。 これで、国家のリーダーと言えるのでしょうか。 国会の審議中、女性議員などが発言している時などの横柄に見える態度、薄ら笑いをしているかのような傲慢な態度と裏腹に、苦手なUSには媚びへつらうような情けないものに見えてしまいます。 世界中がその本質を見ていることでしょう・・・。  ”安倍政治はいらない”と言いたい、基本的なスタンスが違うのではないでしょうか。

*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。



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