ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

ドイツ: 鉄道事故(Bad Eibling)に関する

2016-02-11 17:55:27 | 日記
2016年2月11日(Thu.) 国内外を問わず、芳しい報道は少ないようです。 8日に行われた筈のドイツ・ケルンでの伝統のパレードについても、華々しいものは見当たりません。 そうこうしている内に、ドイツでの鉄道事故のニュースが伝わってきました。

10日時点での現地報道においても、死者は10人で、これ以上には増えない模様である・・・とか、単線上での列車正面衝突の原因は、制御システム的なものではなくて、今のところ、ヒューマン・エラー(人為的ミス)だろうとの内容です。 (ニュースソース: DW-DE)


<原文の一部>

Police: no more missing bodies in Bavarian train crash

Rescue workers have concluded their search for more bodies from the train collision near Bad Aibling in southern Germany. Ten people died in the crash; preliminary reports suggest "human error" as a possible cause.





Police in Upper Bavaria said on Wednesday that "no one else is missing" at the site of Tuesday's head-on train collision. In total, 10 people were killed, 18 seriously wounded and another 63 suffered more minor injuries in the crash.
"There will be no eleventh body," a spokesperson for Upper Bavaria police said, adding that authorities were reasonably confident that all of the injured would survive. "We can be optimistic."
Investigations into possible causes for the crash are ongoing, although police sources told German media that initial evidence pointed to the possibility of "human error."











Chancellor 'dismayed and saddened'

The two local commuter trains were carrying around 150 passengers when they collided shortly before 7 a.m. local time (0600 UTC) on Tuesday.
Police said commuter numbers could have been much higher, were it not for Bavaria's Fasching version of Carnival celebrations. The crash also coincided with school holidays.
German Chancellor Angela Merkel said she was "dismayed and sad" about the crash, also thanking emergency services for their "tireless" work at the scene.
"My sympathy rests above all with the families of those who have lost their lives," Merkel said. "My thoughts are also with the many injured, who are wrestling with the crash's consequences. I wish them as swift and complete a recovery as possible."



At a Tuesday press conference presenting initial findings on the incident, Transport Minister Alexander Dobrindt told reporters that the two trains approached each other head-on on a single-line segment of track. Because they met in a partially wooded area and at a bend on the track, he said, the drivers did not see each other until it was too late.

"It was frightening to see how the two trains drilled into one another - the second train was completely torn apart," Dobrindt, a member of Bavaria's conservative Christian Social Union (CSU) party, said.

(抜粋)メルケル首相も哀悼の意を表明しています。 また、事故の場所は単線区間で見通しの悪いカーブ地点であり、双方の運転士は正面衝突の直前まで相手を確認できない状況だった・・・とも。その為、双方がフルスピード状態で、互いの列車に食い込むような衝突になってしまったと言うことのようです。



他の記事部分に書かれていることとして、電磁式の衝突回避システムは確かなものであり、今のところ、ヒューマン・エラーが原因であろうとしています。




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ドイツ鉄道には何度も利用(2013年)してきたし、正確な運行は日本のそれに似たものを感じたぐらいでした。完璧な事柄と言うのは、どんな世界にも成しえないことかも知れません。確立は低くても事故・事件は起こりうるものでしょう。

いつも思い起こす言葉があります「技術はいつの世も未熟だ」・・・です。 今回の事故が発生して丸二日は経過しました。ヒューマン・エラーだったとしても、あり得ない事故は何故起きたのか? ・・・ 報道を待つしかないようです。

それにしても、昨年(2015年3月下旬)に飛び込んできた Germanwings の墜落事故も衝撃的でしたが、まさか・・・と思いますが、今回のヒューマン・エラーが、類似の原因・・・なんてことはないでしょうね。 (想像で語るのは良くないことではありますが・・・。)



そして、こうした事実をいくつか見せつけられると、原発事故も、抗えない自然災害や、想定外(いいわけとしての)の事情によって発生しない保障はどこにも・誰にもできないでしょう。こうしたことも改めて考えさせられてしまいます。

九州電力の無責任な対応や、関西電力の高浜原発再稼動の動きも、関係者全てが無責任の極みとしか見えてきません。このような身勝手極まりない人達の責任を、何故、国民全体が尻拭いをしなければならないのか・・・。彼らには物事の道理が全く理解できない・しようとしない、我欲の固まりでしかない・・・と思えてしまうのです。 血圧が上がりますね!


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ところで、今日の日中は日差しもあって近所を散歩しました。歩き始めてすぐ、横断歩道のある交差点で左右確認、左方向から乗用車が接近して一旦停止してくれましたが、私達(歩行者二人)を無視して左折して行ってしまいました。運転手のマナーの低さにアキレました。道交法云々の以前に、交通弱者である歩行者等を護る精神は、まだまだ薄い方が少なくないようです。 ドイツでは違いました・・・。

一方、しばらくして、3・4歳の男の子二人を連れた若いお父さんとすれ違いました。先頭を歩いていた男の子が、私達に向って「こんにちは!」とハッキリ言いました。私達も応えます。二人目の男の子も同様に挨拶してくれます。もちろんこちらも挨拶です。最後に若いお父さんとも笑顔で挨拶・・・。よく指導(?)されている家庭ですね。幼稚園での指導があるのかも知れません。 明るい気分をいただきました。

家庭内や地域・学校等での夫々の場で、交流やマナーなどが深まれば、社会全体としても好ましい方向に進むのではないでしょうか。


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もう一つ、今回の鉄道事故の場所を確認していて気が着いたことがあります。ミュンヘンの南東方向のバート・アイブリング( Bad Eibling )に近いところのようですが、その街をさらに東に向うとオーストリアのザルツブルグ、そしてザルツブルグから南東に50kmほど離れた場所にハルシュタット( Hallstatt )と言う湖岸の街があります。 ハルシュタット文化と言われている紀元前7・8世紀に栄えた有名な文化の一つだそうですが、その地にもさほど遠くはないのです。

アイルランドの事柄を、当ブログでもいくつかUPしていますが、ケルト人やケルト文化を遡るとこのハルシュタット文化にもたどり着きます。関連する記事は別の機会にしますが、様々なところで、いくつものつながりが見えてくる気がしています。

地図出典: Google Earth  赤い枠でマークしたところが関係地点です。一番右下がハルシュタット(オーストリア)です。






*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。





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