ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

ドイツ・ミュンスターに到着

2014-02-19 22:01:11 | 日記
2013年8月20日、ケルンのホテルをチェックアウトし中央駅に向います。チケットセンターにてミュンスターまでの列車チケットを買いました。列車はIC131、全席指定の列車でした。

11:30頃にはミュンスターに到着。人口約27万人の街は環境先進都市としても有名で、特に自転車の利用が盛んと聞いています。駅前には写真で見たことのある立派な駐輪場がありましたが、それとは別に駅前には相当数の自転車が並んでいます。


一方、この街は歴史的に有名な側面もあります。1648年、30年戦争の終結後、関係する多国間での平和条約(ヴェストファーレン条約)が締結されたのですが、その調印がここミュンスターの市庁舎「平和の間」で行われました(もう一ヶ所のオスナブリュックでも行われています)。歴史的に見て多国間で平和条約が結ばれたのは初であったとのことです。


さて、ホテルへのチェックイン時刻としては早すぎるのですが、やはり荷物を預けて身軽になりたいのでホテルに向かいました。予約済みであることをホテルのフロントで告げると入室可能とのことです。今回もケルンの時と同様にラッキーでした。身軽になって、さァ、市内散策です。


街を歩いてみて学生風の若い人が多いことに気が付きました。後で知ったのですが、人口27万人の内の5万人は学生とのことです。そうです。学生の街でもあったのでした。



昼食時でもあったのでお店を探しながらの散策です。旧市街地を中心にあちこちと歩き廻ります。ケルンでもそうでしたが、道路の多くが石を敷き詰めてあります。コンクリートやアスファルトと異なり周囲の風景にマッチしています。ただし、荷物を曳いて歩くときには結構ガタガタと苦労する面も否定できないのですが・・・。

また、敷き詰められた石畳を見ていると、所々に金属プレートが埋め込まれています。文字が刻まれており読むと都市名でした。後に知ったのですが、ミュンスターを含むハンザ同盟都市の名前が個々のプレートに刻まれているのでした。(各都市からミュンスターに贈られた石が中央に埋め込まれているのです。)


昼食場所は魚料理の「Nordsee」(北海の意)、美味しそうなサンドイッチ等が並べられているのでこの店にしました。食べたいものを指差しながら「ここで食べる」と伝えます。ちなみに、駅や各種のお店のいずれでも英語は通じます。昼食を終えて再び散策です。

今度は旧市街地区から出る方向へ向いました。片道2車線の広めの車道に出ました。しばらくその道沿いに歩いて行って驚きました。片道2車線の内1車線は自転車のマークが道路標示されています。日本でも自転車走行を確保した道路がありますが、車道と同等の幅の自転車道を割り振っているのは見たことありません。これも後から教えられたことですが、ミュンスターはドイツの中でも一番そうした面で整備されている都市とのことでした。



さらに歩いて行くとロータリーのようになっている大きな交差点に出ました。そのロータリーの直径はおよそ20mぐらいはあるでしょうか、そこには兎が20羽ぐらいいるのです。これは飼育されているのか、野生(?)なのか。野生は有り得ないにしても「柵」は何もないのです。敢えて言うならば車が走っている道路そのものが柵の役割をしているのでしょうか。餌はどうしているのか・・・謎です。


この日の夕食はホテル内のレストランでいただきました。郷土料理はありませんか?の問に、ウェイトレスが薦めてくれたのが「シュニッツェル」でした。豚カツに近いものですが、ドイツらしくポテトフライ等も添えられていて美味しくいただきました。 ~続く~

ドイツ・ケルンの3日目、フロイデンベルクへ日帰り旅行

2014-02-19 20:19:44 | 日記
8月19日(月)、ケルン3日目を迎えました。この日は予め計画していたフロイデンベルク(Freudenberg)への日帰り旅行です。この街は「木組みの家」が一ヶ所に集まっていることで有名です。比較的狭い土地の中に何軒もの木組みの家が集中していることは珍しいとのことです。

先ずは、ケルン中央駅へ行きジーゲン(Siegen)までの列車チケットの購入です。この時もドイツ語発音で地名を伝えるのは困難と思い行先等をメモしておきました。そして往復分を依頼したのですがもらったのは1枚、聞くと1日パスのようなチケットで3割ぐらいお得な料金となっていました。ドイツの人は結構親切ですね。

乗車したのはローカル列車ですが車両はとてもキレイです。約1時間半の乗車で11時前にジーゲンに到着、次はバスです。駅前のバス停で「R38」路線を探します。ありました! しかしバスは発車寸前、あわてて乗車口(前方)に飛び乗りましたがバスの運転手が何か言っています。つまり「どこへ行きたいのか?」と。行先は「フロイデンブルク・駅前通」(実際はドイツ語です)なのですが、ドイツ語で発音しますが伝わりません。運転手は何か書いたものはないかと言っていますが、もう一度発音してみました。やっと通じたみたいで「OK」と言ってくれました。3.8ユーロをコインで払って空いている席に座りました。

こうした運転手の対応もシッカリしていて親切でもあります。無責任な状態のままで乗車はさせないのでしょう。そしてバスに揺られること約30分、目的地が近づいてきました。予め途中駅の数や駅名も控えてあったので降車駅は次だとわかったのですが、運転手はわざわざ振り返って私に次で降りるよう促したのです。いや~、これにも驚きました。(ダンケ!)ホント親切・・・と思いました。(この後、またまた他の人に親切にされるのです。)

バスを降ります。時刻は11時半過ぎでした。そして調べておいた地理を頭に浮かべながら木組みの家群を見渡せる丘を目指します。歩くこと15分ぐらいでしょうか。ちょっとした丘の上に出ました。木組みの家群が一望できます。実に見事です。一軒一軒のデザインは異なるのですが柱の色は黒、壁の色は白で、それが統一されているのです。百聞は一見にしかず・・・写真をご覧あれ!


写真を撮り終えて一旦丘を降ります。昼時になっていたので食事ができる場所を探しながら街の中央に戻りました。バスが通ってきた広い通りまで戻ると道の反対側にカフェがあります。交差点の横断歩道を渡ろうとして信号待ちをしていました。チョット長い信号だな?と思いながら2~3分待っていると、道の反対側(遠い側)を走っている車がわざわざ停車し、窓を開けて私に話しかけるのです。ジェスチャーを交えて言っています「そこの押しボタンを押しなさい」と。そうです、この交差点は大きい交差点なのですが、昼間でも手動式になっていて押しボタンをタッチしないと信号は変わらないのでした。ドイツに入って3日目ですが、そうした交差点は初めてだったので全く気が付きませんでした。


それにしてもわざわざ車を停めて、しかも道路の反対側から声を掛けてくれるとは・・・、私が、見るからに外人であると判断しやすかったのでしょうが、親切の一言です。有り難うドイツの行き交う人々・・・でした。

昼食はカフェでサンドイッチとコーヒー、3.5ユーロで済みました。安い印象です。しばらく休んでから木組みの家群の中を散策しに向いました。10分も歩けばその区域に入り込みます。よくもこんな家が保存されているもんだと思いました。3階建てか4階建てでしょう。ある一画に集中しています。2・3百年はタイムスリップしたかのような雰囲気もあります。


しかしながらエリアとしては狭いので何時間もかけて歩くことはありません。しばらく散策して再びバス通りに戻りました。1時間に1本ぐらいのバスなので15時頃にはジーゲンに戻りました。そして今度はジーゲンの街の散策です。歴史ある教会や牛飼いのブロンズ像のある街中等を歩きます。街づくりに工夫がしてあるなァ・・・の印象を持ちます。



夕方近くなってきました。ケルンまでは1時間半はかかるのでジーゲンの駅に戻り、そしてケルンに向う列車で無事帰り着きました。

ドイツでのローカル列車に乗るのはこの日が最初でしたが、自転車を乗せてよい車両があり、そこそこのスペースが確保されているのも印象に残ったことの一つでした。

ケルンの中央駅で駅構内を散策しました。大きなコンビニと言う感じの店があり食材等も見ていると、サラダやハム、パン、缶ビール等も豊富にあり、夕食はこれでと思いました。後でわかったのですが80gのハムは6枚入りで、一人で食べるには十分な量でもありましたが価格は2ユーロで高くはないな・・・の印象でした。サラダもゲットしてこの日の夕食はホテルの自室でノンビリと食べたのです。

明日はいよいよ環境先進都市のミュンスターへ向います。 ~続く~

ドイツ・ケルンの2日目

2014-02-19 16:24:45 | 日記
2013年8月18日、ケルンでの2日目の朝を迎えました。朝食はホテル内のカフェでいただきます。ホテルそのものも大きくはないのでカフェもどちらかと言うとこじんまりとした感じです。しかし、ビュッフェスタイルの朝食ですが内容は十分なもので、パンやハム・チーズ・ヨーグルト等、種類も豊富でした。席を選ぶとすぐに飲みものを尋ねてくれます。そしてコーヒーはすぐにサービスしてくれました。(いい感じ!)

9時前にはホテルを出発、今日は一番にケルン大聖堂の中を見るつもりでそちらに向いました。大聖堂の中は荘厳な雰囲気が感じられます。また、有名なステンドグラスも観賞しました。内部をゆっくり見て廻り、中央駅前に面する方のドアから外に出ました。

すると、これは何でしょうか? スポーツウェアを着た連中が多数集まっています。よく見ると「ローラーブレード」を皆履いています。中央駅に面する場所に20段ほどの幅広の階段が設けられているのですが、この階段を占拠するかのように集まっています。しかも、時折「ウォ~~ウォ~~」と歓声のようなものを上げています。およそ300人近い集団でしょう。


階段の下の広場部分には広報カーのようなものやマラソン中継に見られる先導カーのような車もいます。どうもノルトライン・ヴェストファーレン州を中心とするローラーブレードの集いのようで、着ているウェアにそのようなロゴが書かれています。今、その集会の真っ最中のようです。日本ではこのようなローラーブレードの大集団を見たことはありません。ドイツに入って2日目のことですが、印象に残るシーンでした。

その後、彼らは大聖堂の周りの滑走に適した広場を軽快に走っていました。歩行者や観光客等に迷惑がかかるような滑走ではありません。見ているほうも楽しくなるぐらいです。ドイツ全域にあるスポーツ文化の一つなのかどうかはわかりませんが、日本とは異なる文化の一端を垣間見た気がしました。



その後は近くの美術館で芸術作品を鑑賞、写真もフラッシュなしならOKでした。ちなみにこの日は日曜日なので商店街の90%ぐらいは休みでした。カフェやレストランのような店は営業中でしたが、各種店舗を散策と言うわけには行きませんでした。(ちょっと残念)

近くにライン川に架かる大きな橋があるので歩いて渡ってみました。中央部分は列車の線路になっておりネット状の柵で仕切られています。そのネットには膨大な数の色とりどりの「鍵」が取り付けられています。日本の各地でも見られるアレです。それにしてもその数は半端じゃありません。恋人達が取り付けていったものでしょう。



日曜日のこの日、あちらこちらでのんびりと時間を過ごす人々を見ることができました。私もゆっくりと過ごすことができた一日でした。 ~続く~