ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

デンマーク到着

2014-02-06 22:45:46 | 日記
2012年4月某日、予定通りのフライト(12時間ぐらいだったでしょうか)で乗継都市のドイツ・フランクフルトに到着。乗継なのですが、ドイツに一旦入国することになってパスポートにドイツのスタンプが押されました。そして2~3時間後にコペンハーゲンに向けて飛び立ちました。

コペンハーゲンまでのフライト時間は約1.5時間、この時、まだコペンハーゲンでの入国審査は”あるもの”として考えていたので、審査対応への心の準備を整えていた次第です。

そしてコペンハーゲン到着、荷物を受け取って、さぁデンマークに入国するぞ! との意気込みでゲートに向うのでした。しかし、しかしです。同機で到着した乗客は何のゲートらしきところも通過せず、すんなりと到着ロビーのような場所に出てしまいました。アレレ?! 入国審査は? ・・・ そうです。ドイツで乗継した時のドイツへの入国スタンプがシェンゲン協定国への入国審査に相当しており、デンマーク到着時には協定国間の移動と言うことでフリーなのです。そう、デンマークでの入国審査はないのでした。

ここまで緊張してきた糸がプッツリ切れた感じで、まさに”拍子抜け”でした。それにしても、ドイツでのパスポート押印時には何の質問もありませんでした・・・。いやはや、参りましたです、ハイ。

その後はタクシーでコペンハーゲン市内の予約済みのホテルに向かい、スムースにチェックインを終えた次第です。

翌日から2日間はコペンハーゲンの市内観光、主要観光スポットを歩いて見学しました。また、3日目は列車で近くのロスキレと言う街まで日帰り旅行。ロスキレにはバイキング船博物館やロスキレ大聖堂等が観光スポットとしてあります。いずれも美しい街の印象です。そして到着して5日目にはコペンハーゲンから約80kmぐらい南西方向の地区ネストヴェズに向ったのです。

ホストの家に最寄の鉄道駅はグラムソー、事前に到着時刻は連絡してあったので、ホストのご主人が迎えにきていてくれました。彼は41歳、身長は190cm近い大柄な体格です。目はブルー、そして大柄、間違いなくバイキングの子孫でしょう。英語で挨拶を交わしホストの自宅農場に向ったのです。

いかにも農村地帯、しかし、なだらかな丘陵や道路沿いにも電柱・電線は全く見えません。広い空とマッチしてとても美しい景観でした。広い空、それは視界を遮るものがないから広く見えるのでした。そして走ること15分ぐらいで敷地面積約21ヘクタール(約21町歩)のホストの農場に到着しました。いよいよ、デンマークでの農場体験のスタートです。 ~続く~

デンマーク入国管理局との交渉

2014-02-06 20:50:04 | 日記
ホスト側からは半年滞在でもOKとの返事をいただいていたわけですが、必要なビザが入手できるのかを調査開始しました。

駐日のデンマーク大使館にも問い合わせしてみましたが、ビザ関連については大使館マターではないので、本国(デンマーク)の入国管理局に直接問い合わせしていただくしかないとの返事。

入国管理局にメールにて滞在目的等を伝えて待つことしばし、最初の回答は「農場での研修生」扱いになるが観光ビザとしての入国に相当するとの返事。結果、日本人の場合は最大で90日間滞在が許され、且つ、ビザそのものは不要とのことでした。

それでも何とか、半年間ぐらいの滞在が許されないものか。目的は”国民幸福度世界一のデンマークを市民生活レベルで体験すること”であって、”労働目的ではない”との主旨を再度伝えたのですが、返信はしばらくなし。

当時、出発の目論見としては2012年4月下旬を狙っており、且つ、エアチケットの発券日数を考えると3月下旬には手配を終えていなければなりませんでした。

そのタイムリミットを過ぎても入国管理局からの返事は得られず、止む無く、観光ビザ(ビザなし)としての入国を想定してエアチケットを入手しました。

ところが、その約1週間後、入国管理局から返信があり、「ちょっと待て」との内容。しかし、その時点では既にサイは投げられていた状態なので、入国管理局側にエアチケットは入手済みであるとの事情を説明し、予定通り4月某日にデンマーク入りする旨を伝えるしかありませんでした。

正直、スッキリした交渉結果ではなく、いわば見切り発車的な旅立ちとなったのです。従って、デンマーク入国審査時に足止めを強いられる恐れも感じたので、それまでの入国管理局側とのやりとりメールを全てプリントアウトしてトラブルに備え出発した次第です。内心はハラハラドキドキでした。

この時点では、シェンゲン協定の意味するところを十分に理解していませんでしたし、フライトがドイツのフランクフルト乗継でデンマークの首都コペンハーゲンに入るルートになっていたことが、後にわかる結果につながることとは知る由もありませんでした。 ~続く~

ブログを始めました!

2014-02-06 17:41:24 | 日記
遅ればせながらブログを始めました。よろしくネ!

私は通称”ジローさん”、昔からそう呼ばれてきました。今、64歳です。そんなオジサンが2012年からヨーロッパひとり旅、いえ、ひとり滞在型の体験を始めています。それは主に農家での滞在です。

若い人はご存知かも知れませんが、WWOOF(ウーフ)の仕組みを利用しての滞在です。ご存知ない場合は「WWOOF」で検索すれば日本のサイトがあります。詳しくはそちらを参考にして下さい。

一昨年の2012年が最初のトライ。少し情報的には古くなりつつありますが、そこに遡っての日記(?)になります。

<とっかかり>
”国民幸福度世界一のデンマーク”、こんな情報が私の耳に入ったのは2011年頃、イギリスのレスター大学にある研究室が2006年に発表した情報でした。

短期的なツアーでは表面的なことしかわからないだろうし、現地の生活を通して”それ”を体験・体感することはできないだろうかと思案していました。そんな時に娘が教えてくれたのがWWOOF、「調べてみたら?」の一言でした。

2012年1月、WWOOF Japanに登録完了。デンマークのWWOOFサイトにアクセスしてホストを検索、5軒目にOKの返事が返ってきました。 とにかく、マニュアルはありますが初めてのことばかりで不安もいっぱい。英語でのやりとりも辞書を片手に・・・の状態でした。

先方のホストに伝えたのは「デンマークの国民幸福度世界一を体験したい!」、そして春から秋までの半年間ぐらい滞在したいとも伝えました。後からわかったことですが、ホストは日本人を受け入れることも、そして60歳以上の人を受け入れるのも初めてだったのです。ホストである41歳の奥さんは「OK! 世界一の姿を見せてあげるわ!」でした。また、「半年でもいいわよ!」と言ってくれたのです。

しかしです。私とデンマーク入国管理局との”戦い”がこれから始まったのです。 ~続く~

(2012年はデンマーク、2013年はドイツ・・・と続きます。)