「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

賀川浩さんのサッカー史講演を聴きにいきました。

2015年10月21日 10時52分29秒 | サッカー文化
10月19日(月)夜、日本サッカー協会の会議室で開催された「サッカー史研究会」に参加させていただいた。

月例で行われているこの勉強会は、日本のサッカージャーナリストの大御所の一人、牛木素吉郎さんが主宰されているもので、私には敷居が高く入れない勉強会ですが、今回は、神戸から賀川浩さんをお招きして講演していただくということで、ふだんのメンバー以外にも門戸を開放してくださったのだ。

私は、この場でも何度か紹介しているように「サロン2002」という交流会に入れていただいている関係で、ご案内メールを受け取る幸運に恵まれた。

さすがにFIFAバロンドール「会長賞」を受賞され、いまや日本のみならず世界のサッカージャーナリスト界のレジェンドとなられた賀川浩さんの講演とあって、主宰の牛木さんも「用意した資料が足りなくなって、あとから入場された方には申し訳ない」とおっしゃるぐらいの人が集まった。

前回、講演をお聞きしたのが4月、やはりこの建物で行われた「日本サッカーミュージアム」主催のトークショー「サッカー本事始め」の時です。今回もお元気に登壇され、起立したままお話しを始められるご壮健ぶりでした。さすがに、どなたかが「どうぞ、お座りになって」を声をかけたので椅子に座られたが、その様子にあらためて感銘を受けました。

ご講演の内容は、おそらく「サッカー史研究会」がまとめた形で公表されると思うので、ここでは控えるが、賀川さんの博識、勉強ぶりはスゴイなと思う。

今回驚いたもう一つのことは、著名なサッカージャーナリストたちが何人も聴きにきておられたことだ。すでに、これまでテレビ・雑誌等で功なり名を遂げた人たちだろうに、いまなお新しい知識を吸収しようとしているのだろうか?

思うに、この場に集まった人たちは、それぞれのネットワークでつながっている人たちで、おそらくパーティでもやれば「この人はあの人とのつながり、この人はあっちの人とのつながり」という具合に、全員が「クモの巣」のネットワークのように、つながった間柄なんだろうなと感じた。

もし、そうなった場合、おそらく私だけが誰ともつながりのない「クモの巣」のネットワークに入らない存在なんだろうと、同時に思った。

私は「サッカー情報の収集・蓄積と次世代への継承」という立場から約25年間サッカーにかかわってきたつもりだが、残念ながらサッカー関係者のネットワークに自分も入った形でかかわるという意識が長らく薄かった。

ようやく、ここにきて、その意識を持ち、幸い「サロン2002」という交流会が、私のようなものでも「ウエルカム」してくれた。

ありがたいことだ。

当「サッカー文化フォーラム」の活動も、webサイト「ようこそサッカーの世界へ」のHOMEページリニューアルと、僅かながら動画コンテンツの埋め込みという作業を終えたところで、当分休止することになります。

前回の書き込みで「動画としてお見せできるのは、まだ1993年Jリーグ開幕、前期第1節の5試合ダイジェストだけですが・・・」と書き込みました。

実際にリニューアルサイトをアップロードしましたが、動画へのリンクが不具合で、肝心の試合ダイジェストが見れません。今月中には修正したいと思いますが、少しお待ちください。

このリニューアルサイトでは、HOMEページから「データパビリオン」ページに飛ぶと「Jリーグ」「日本代表・国内サッカー」「W杯・海外サッカー」のカテゴリーがあって、現在はJリーグのうちコンテンツとして出来上がった「1993年Jリーグ開幕、前期第1節」にアクセスできるようになっています。

例えば「1993年5月15日ヴ川崎vs横浜M}をクリックしていただくと、その試合カードのPDFに飛びます。試合カードですから、さまざまな項目を載せているわけですが、いわゆる公式データブックとは違う諸元になっています。

例えばテレビ放送データです。どのテレビ局の放送を収録して誰が実況、誰が解説、放送時間はどれぐらいといった情報を載せてあります。

そして、画像という項目を設けて試合ダイジェスト動画にリンクを張っています。

また、今回の作業ではリンクを張れませんでしたが、その試合に関するサッカー誌、スポーツ紙の記事PDFも見れるようにする予定です。

そして、出場全選手のデータがわかる公式試合データPDFにもリンクさせて、一つの試合について、動画でも記事や写真でも楽しめて、丸わかりできるパビリオンにしていきます。

この作業がいつ、どんな形で再開できるか、いまのところ見当がつきません。この壮大な企画に、どちらかからスポンサーがついてくださり、作業スタッフの方によって再開できればありがたいと思います。

そうでなくとも、あと何年か後に、また作業に戻ってきて、ビデオテープのカビ取りから始まり、パソコンHDDへの動画取り込み、データベースへの記録、動画のYouTubeアップのための編集、データベースカードのPDF化と動画の埋め込み等々に取り組みたいと思います。

もし、このプログやwebサイト「ようこそサッカーの世界へ」をご覧になった方で、志を抱いてくださる方がいらっしゃったら、ぜひ声をかけてください。

私はこれまで、1993年Jリーグスタート以降の全試合映像の収録、サッカー関連番組の収録、そしてサッカー専門誌・スポーツ紙等の収集を続けてきました。

3年前からはビデオテープに録画していた試合・番組映像をパソコンHDDに取り込む作業を開始して1998年分まで進めてきました。

そして今年は、それをコンテンツ化してwebサイトに紹介していくという段階に入りました。
これによって「日本のサッカー文化の進化発展の歴史を100年先まで繋ぎ継承する」という夢の具体的なカタチへの一歩を踏み出したように思います。

しかし一旦中断せざるを得ない状況になりました。理由は簡単です。資金的な理由です。一旦中断するのは資金を確保するためです。それが順調にいけば再開できます。必ず再開に戻ってきます。そう勇気づけてくださったのが、19日講演を聴かせてくださった賀川浩さんです。

「青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方を云う。(中略)ときには20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。年を重ねただけで人は老いない 理想を失うとき初めて老いる。(中略) 頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、80歳であろうと人は青春にして已む。」

サミュエル・ウルマンの詩「青春」をまさに体現されているのが賀川浩さんであり、私も賀川さんを範として、この詩を事あるごとに口ずさみ頑張っていきたいと思います。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« まもなく「ようこそサッカー... | トップ | サッカーの世界は分岐点に立... »

コメントを投稿

サッカー文化」カテゴリの最新記事