残り10分あたりからアディショナルタイム4分を含めて、ひたすら自陣でのボール回しに徹して、思惑通りセネガルの同点劇もなく決勝トーナメント進出を勝ちとった西野ジャパン。
日本国内にとどまらず海外メディアも含めて、大きな論争の的になってしまった「時間稼ぎ策」。
私は、試合を見ていた時は、西野監督がアトランタ五輪での苦渋以来、22年間、頑なに封印してきたはずの「弱気な自分」が、ここにきて急速に眠りから目を覚ましてしまったのではないかと心配になりました。
ですから、なぜ、あのような決断になったのか、いろいろ情報を集めてみました。
その結果わかったのは、後半30分過ぎて、あの状態になった場合の選択として、リスク覚悟でとった作戦であり、当たれば結果オーライ、万が一外れれば、これまでの2戦に対する称賛がすべて吹っ飛んでしまう大バッシングを受けることを承知の上でとった作戦なので、全然問題にしなくていいということでした。
コロンビアvsセネガル戦の試合展開を読んで「これはセネガル追いつけないな」という手ごたえの元にとった作戦であり、確率的に最適な選択というべきなのだと思います。
私が、この先の日本代表の進化において課題とすべきだと思ったのは、この試合に臨む戦略に甘さがあったという点です。
それは何か、試合前、日本代表が置かれた状況というのは「勝つか引き分けで進出決定、負けても他会場の結果次第で可能性が残る」というものでした。
そこで日本代表は、基本的に「勝ちに行く」試合をめざしたと思います。それはそれでオーケーですよね。
問題は、どのように勝ちに行くのか、というところまで踏み込んだ戦略だてが足りなかったように思うのです。
よ~~~く考えてみると、この試合、日本が何としても達成すべき最大の目標は「クリーンシート」すなわち失点をゼロで押さえて勝つこと。つまり1-0で十分であり2-1になるような試合運びはしないという戦略だてです。
よく言われるのは、そのような試合をめざすと守りに入り、かえって危ないという理屈です。それが、これまでの日本サッカーの限界であり、次のレベルに行くには、どうしても、そこを克服しないと、また、今回のような場面に遭遇してしまうのです。
では、どうすればいいのか。イタリア型サッカーができるようになることです。残念なことに今大会、イタリアは出られませんので説得力に欠ける話しになりそうですが、伝統的なイタリアサッカーの神髄は1-0で勝つ試合です。
イタリアサッカーの代名詞と言われるカテナチオ。相手の攻撃をゼロに抑えきりながらも、しぶとく得点をあげ1-0で勝ちきる。これがカテナチオと呼ばれる所以です。
ポーランド戦、チームの雰囲気が非常にいいという話が聞こえてきました。そういう中で「どうだ、しぶとく1-0で勝つ試合をやってみないか。最大のミッションはゼロで抑えきること。そして1点もぎ取って勝ち切る試合、いまの我々ならやれるのではないか」という投げかけが欲しかったのです。
それで結果的に点がとれず0-0でも何も問題なし。とにかく失点は絶対しないのだという共通認識が足りなかったと思います。
特に後半の入り方、0-0で迎えた中で0-1にさせない戦術とは何だったのか。交代カードの切り方には「0-1にはさせないゾ」という明確なメッセージはなかったと思います。
また、今回失点した相手FKの場面、絶対失点しないぞという共通認識が徹底していれば、あそここそ伝家の宝刀「オフサイドトラップ」をかける場面でしょう。
ところが「なんとなく」相手に蹴らせてしまっています。もったいない場面でした。
試合前に、クリーンシートを達成するにはどうするか、という共通理解を深めていれば「あのような場面がきたら、もう1回オフサイドトラップいくぞ!!」というコンセンサスがあってもよかったはずです。
メンバーが6人も入れ替わった中でのFKなので、意思統一が不十分だったみたいな論調もありますが、だからこそ、余計に共通理解を深めることを重視して欲しかったと思います。
まぁ、世間は「時間稼ぎ策」がよかったのか、どうかで沸いており、次のベルギー戦、相手はどういうチームだという話題になっていますが、ベルギー戦も、日本としての戦い方を詰めて、それを徹底するやり方をとって欲しいものです。
今度の試合も同じです。ルカク、アザール、デブライネなどが揃うベルギー相手に打ち合いしようとしても難しいと思います。2点とれるかもしれませんが4点とられる試合になると思います。
やはり、後半35分までは結果的に点をとれなくとも気にせず、とにかく相手もゼロに抑え、残り10分+アディショナルタイムに勝負を賭ける戦略を徹底すべきだと思います。
この意見は、相当の少数派だと思いますが、いかがですか?
では、また。
日本国内にとどまらず海外メディアも含めて、大きな論争の的になってしまった「時間稼ぎ策」。
私は、試合を見ていた時は、西野監督がアトランタ五輪での苦渋以来、22年間、頑なに封印してきたはずの「弱気な自分」が、ここにきて急速に眠りから目を覚ましてしまったのではないかと心配になりました。
ですから、なぜ、あのような決断になったのか、いろいろ情報を集めてみました。
その結果わかったのは、後半30分過ぎて、あの状態になった場合の選択として、リスク覚悟でとった作戦であり、当たれば結果オーライ、万が一外れれば、これまでの2戦に対する称賛がすべて吹っ飛んでしまう大バッシングを受けることを承知の上でとった作戦なので、全然問題にしなくていいということでした。
コロンビアvsセネガル戦の試合展開を読んで「これはセネガル追いつけないな」という手ごたえの元にとった作戦であり、確率的に最適な選択というべきなのだと思います。
私が、この先の日本代表の進化において課題とすべきだと思ったのは、この試合に臨む戦略に甘さがあったという点です。
それは何か、試合前、日本代表が置かれた状況というのは「勝つか引き分けで進出決定、負けても他会場の結果次第で可能性が残る」というものでした。
そこで日本代表は、基本的に「勝ちに行く」試合をめざしたと思います。それはそれでオーケーですよね。
問題は、どのように勝ちに行くのか、というところまで踏み込んだ戦略だてが足りなかったように思うのです。
よ~~~く考えてみると、この試合、日本が何としても達成すべき最大の目標は「クリーンシート」すなわち失点をゼロで押さえて勝つこと。つまり1-0で十分であり2-1になるような試合運びはしないという戦略だてです。
よく言われるのは、そのような試合をめざすと守りに入り、かえって危ないという理屈です。それが、これまでの日本サッカーの限界であり、次のレベルに行くには、どうしても、そこを克服しないと、また、今回のような場面に遭遇してしまうのです。
では、どうすればいいのか。イタリア型サッカーができるようになることです。残念なことに今大会、イタリアは出られませんので説得力に欠ける話しになりそうですが、伝統的なイタリアサッカーの神髄は1-0で勝つ試合です。
イタリアサッカーの代名詞と言われるカテナチオ。相手の攻撃をゼロに抑えきりながらも、しぶとく得点をあげ1-0で勝ちきる。これがカテナチオと呼ばれる所以です。
ポーランド戦、チームの雰囲気が非常にいいという話が聞こえてきました。そういう中で「どうだ、しぶとく1-0で勝つ試合をやってみないか。最大のミッションはゼロで抑えきること。そして1点もぎ取って勝ち切る試合、いまの我々ならやれるのではないか」という投げかけが欲しかったのです。
それで結果的に点がとれず0-0でも何も問題なし。とにかく失点は絶対しないのだという共通認識が足りなかったと思います。
特に後半の入り方、0-0で迎えた中で0-1にさせない戦術とは何だったのか。交代カードの切り方には「0-1にはさせないゾ」という明確なメッセージはなかったと思います。
また、今回失点した相手FKの場面、絶対失点しないぞという共通認識が徹底していれば、あそここそ伝家の宝刀「オフサイドトラップ」をかける場面でしょう。
ところが「なんとなく」相手に蹴らせてしまっています。もったいない場面でした。
試合前に、クリーンシートを達成するにはどうするか、という共通理解を深めていれば「あのような場面がきたら、もう1回オフサイドトラップいくぞ!!」というコンセンサスがあってもよかったはずです。
メンバーが6人も入れ替わった中でのFKなので、意思統一が不十分だったみたいな論調もありますが、だからこそ、余計に共通理解を深めることを重視して欲しかったと思います。
まぁ、世間は「時間稼ぎ策」がよかったのか、どうかで沸いており、次のベルギー戦、相手はどういうチームだという話題になっていますが、ベルギー戦も、日本としての戦い方を詰めて、それを徹底するやり方をとって欲しいものです。
今度の試合も同じです。ルカク、アザール、デブライネなどが揃うベルギー相手に打ち合いしようとしても難しいと思います。2点とれるかもしれませんが4点とられる試合になると思います。
やはり、後半35分までは結果的に点をとれなくとも気にせず、とにかく相手もゼロに抑え、残り10分+アディショナルタイムに勝負を賭ける戦略を徹底すべきだと思います。
この意見は、相当の少数派だと思いますが、いかがですか?
では、また。
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