「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

日本代表も見ごたえありますが、南米2強からも目が離せませんヨ

2017年04月03日 20時08分47秒 | サッカー選手応援
世界のサッカーカレンダーに「代表ウィーク」とか「インターナショナルマッチデー」とか言われる週があるのはご存知かと思います。

日本代表がアジア最終予選の2試合を戦っていた2週間、世界中でもW杯予選を中心に代表戦が行われています。

この中で、南米2強が対照的な結果になったというニュースが世界を駆け巡りました。

南米2強といえば、ブラジルとアルゼンチンです。つい1年前までブラジルは自国開催のワールドカップ準決勝でドイツに歴史的大敗を喫した傷跡を引きづったまま、ネガティブなニュースにまみれていました。

しかしリオ五輪で悲願の金メダルを獲得してから潮目が変わりました。
そして今回の2週の中でブラジル代表・セレソンは世界最速で本大会出場を決めたのです。驚きです。

なんでも昨年から8連勝で一気に駆け抜けたというのです。
なぜ、そんなに変わったの? です。

いろいろと解説記事がありました。
その中でブラジル在住の南米サッカー事情に詳しい大野美夏さんという方のコラム「チッチ監督の手腕でセレソンに笑顔が戻る。ネイマール依存症を克服し、最速でW杯へ」(2017.4.3)が、とてもわかりやすかったです。

どうやら日本サッカーにも縁の深いドゥンガが鍵だったようです。最近のサッカーファンの方には遠い話になりましたがジュビロ磐田の黄金時代を作った功労者とも言えるドゥンガ、ブラジルサツカー界でも重きをなしていて、ドイツに歴史的大敗を喫したあとにセレソンの監督になっています。

しかも、それは2度目の就任なんですが、これがどうも不人気この上ないのです。セレソンは常に攻撃的であらねばならないというブラジルのファンに不人気なだけでなく、選手たちからも不人気。

そのため選手たちがどんどんネガティブになってしまったというわけです。
セレソンのあまりのふがいなさに、さすがのブラジルサッカー協会もドゥンガへのこだわりを捨て、チッチという人を監督に据えました。

これがすべての歯車をいいほうに回したのです。チッチ監督のもとで8連勝も達成されネイマールも完全にリームリーダーとしての輝きを取り戻したという流れなのだそうです。

それにひきかえ、です。ネイマールとバルセロナで素晴らしいコンビを見せ、スアレスとともにMSNと呼ばれる黄金のスリートップの中心にいるメッシは、アルゼンチン代表とともに南米予選落ちの危機に瀕してるというのです。

なんということでしょう。次のワールドカップでメッシが見られないなどということが想像できるでしょうか?

メッシだけでなく、アグエロ、イグアイン、ディ・マリアといった名だたるアタッカー陣を擁しながら本大会出場圏外に沈んでいるなんてこと、とても信じられないのですが、それが現実のサッカーの世界なんですね。

こちらは、まさにドゥンガ時代のブラジル代表といった守備的戦術で、キラ星のようなアタッカー陣が宝の持ち腐れ状態らしいのです。

そのあたりの細かい情報はアルゼンチン人の著名なサッカージャーナリスト、セルヒオ・レビンスキーという人のコラム「メッシとネイマール、異なる代表での姿。アルゼンチンはW杯出場を逃す可能性も」(2017.04.02翻訳・工藤拓氏)に詳しいので、関心のある方はどうぞ、そちらを。

スター選手揃いのアルゼンチン代表でさえ、そういう危険にさらされるのですからワールドカップ予選というのは本当に難しいですね。

まぁ2026年W杯あたりからは、本大会出場枠を大幅に増やすことが決まったようですから、日本代表も含めて各地域の強豪チームが予選に神経をすり減らすのも、今大会と次の大会までかも知れません。

ヨーロッパでは、バイエルン・ミュンヘンのエース・ロッベンの所属するオランダ代表が前回ブラジル大会に続いて連続で予選落ちするかも知れないというほど過酷な地域予選。

すでに5大会連続で出場を果たし、ロシアW杯大会出場権獲得にも大きく前進している我が日本代表、考えてみれば凄いことですよね。

では、日本代表にあらためて感謝の一礼をして、今日の書き込みを終わります。いつもご愛読ありがとうございます。


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