「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

「50歳カズ選手が本当に戦力なのか」という問いに答えを出している中田監督

2017年02月19日 20時45分16秒 | サッカー選手応援
今シーズンのJ2開幕の日に三浦カズ選手は50歳の誕生日を迎えるそうです。またニュースになることは間違いありません。

これまで、当プログでは「カズ選手がプロ契約できるのは、横浜FCのオーナーあってのこと」という立場で書いていました。それは特に変えるつもりはありませんが、もう一つの思いは「プロ契約できても現場が戦力として評価しなければ、出場機会はないはず」というものです。

現にカズ選手は出場時間は長くないものの、毎年キチンと出場して得点も決めています。確かにカズ選手はある程度の評価を受けていることは間違いありません。

でも、どの程度の評価なのか、どういう意味合いでの評価なのかについては、あまりわからなかったというのが実情です。

それについて、明快に答えを出してくださったコラムに出会いました。
2017年2月15日付け、藤江直人氏によるネットコラム「50歳現役の三浦知良選手はガチでJ2横浜FCの戦力なのか」がそれです。

まさに、その疑問に答えをだすべく、横浜FC中田仁司監督にインタビューしています。チームの成績に責任を負っている中田監督が言っているカズ選手評ですから、これ以上の答えはありません。

ですから、当方でヘタに解釈を加えて紹介するのではなく、藤江さんのテキストをそのまま引用したいと思います。
原文をお読みになりたい方は、さきほどのタイトルをコピペしてネットでお読みください。

中田仁司監督は、2015シーズンの横浜FCのフロントからカズ選手を見てきて、2016年シーズンは監督として指揮を執っています。

まず2016シーズンのカズ選手をどう評価しているか。
「出場時間を足したら、おそらく7試合分しかないはずですよ。そこで2点を取っている。監督としては当然使います。ストライカーとしての確率が高いわけですし、トレーニングの段階から若い選手がカズのことを抜けないわけですから。若手は何をやっているんだ、となりますよね。若い選手たちがカズに勝っているのは、肌の艶のよさくらいじゃないですか」

次に今シーズン(2017年)に向けての評価について
「強化の立場で言えば、シーズンを通してチームのためにどのような形で貢献できるのかを見てきました。たとえば練習開始の2時間前にはクラブハウスに来て準備をしているし、終わった後はそれこそ4時間、5時間かけて体をケアしてから帰る。コンディション作りの面でもそうですけど、24時間で取るべき姿勢を含めて、プロの行動とはどうあるべきか、というお手本を示してくれてもいる。
 若い選手たちには、カズを見習いなさいと言ってきました。ただ、次元がちょっと超えている部分もあるので、真似をしようにもついていけない選手もいる。なかには『あの人はあの人でしょう』と、別枠みたいなとらえ方をする選手も当然ながらいました。ただ、そうなるとカズを抜くことはできませんよね」

そして、こう続けています。
「周りの選手を超えることをやってシーズンに臨んできましたから、強化の立場としては『続けられるのならば頑張りなさい』という目線で見てきました。監督としては『やれよ』ですよね。彼も『グラウンドで死にたい』と言っているし、それでいいじゃないですか。横浜FCという力が、カズをそこまでバックアップしていることは正直言ってあります。だからと言って、かわいそうだからそこ(現役)にいるわけではない。プロの集団として、勝つために僕も彼のコンディションを見て、戦いに挑むわけですから」

「もっているし、それ以上に努力の結晶のような感じなので。開幕戦でも何か起こすんじゃないかと」

試合で勝利に貢献するという直接的な期待もさることながら、プロ選手として多くの若手が手本にして欲しい、そのあたりに絶大な存在感があるといっていいのではないかと思います。

そして「その努力が報われればいいな」と誰もが応援したくなる姿がカズ選手のもう一つの価値かも知れません。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 代表海外組の出場チェック(第... | トップ | 代表海外組の出場チェック(第... »

コメントを投稿

サッカー選手応援」カテゴリの最新記事