「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

朝ドラ「らんまん」も最終週となりました。いろいろ示唆をもらいました。

2023年09月25日 09時57分59秒 | テレビ番組
前回の書き込みが9月11日、2週間前でした。当「夢追い人」が、朝ドラ「らんまん」から、いろいろな刺激を受けていることを書きました。
「らんまん」の主人公が、植物の収集と分類という作業によって、植物という存在の全体像を明らかにして、しかも、その植物が開発などのため消えてしまっても、次の世代の人々に記録として残すことに生涯を賭けた牧野富太郎博士の人生を描いたドラマです。
このドラマを毎日見ていけばいくほど、対象こそ違いますが同じように「収集と分類」そして「記録として残す」ことを生涯の役目として日々を過ごしている当「夢追い人」の手本になっているドラマだと思えてなりません。

今朝の放送で、昭和33年、牧野富太郎博士の死後、残された標本が東京都立大学に収蔵されることが決まり、収蔵前に学術資料としてキチンと整理分類し直す必要があるため、その役割を担う牧野博士の末娘の方が整理分類を手伝ったもらうアルバイトさんを募集したところ、藤平紀子という女性が応募してきます。その人が「ここに標本はどれぐらいあるのですか?」とたずねたところ「そうねぇ、40万点ぐらいかしら」と答えます。

たずねた藤平女史も驚いていましたが、当「夢追い人」も驚きました。当「夢追い人」は目下、映像資料のデータベース化を日々続けており、データベースに入力が必要なファイル数が1万を超えているところまでは確認できました。まだ未確認の映像関係ファイル数がおそらく1万近くとしても、映像関係が約2万ファイル、スポーツ紙関係も相当多いのですが、それでも1万ファイル、サッカー雑誌・書籍等はファイル数にすればおそらく5000ファイル、どう見積もっても4万ファイルに届かないと思います。

牧野博士の40万点がいかに膨大なものか・・・。確かに、かけた年数が牧野博士は60年いや70年ぐらいになるでしょう。それに比べたら当方はたかだか30年近く。牧野博士の、植物の収集分類一筋に賭けたエネルギーのいかに大きなことか、そしてその意思のいかに強いことか。「継続は力なり」と言うは易く行うは難しいものです。でも牧野博士という先人に少しでも学ぶことがあるとすれば「継続は力なり」と、あらためて我が身を励ますことだと感じました。

アルバイトの応募に来た藤平紀子さんは、一旦は「そんな重要なことをとても私には無理です」と断って槙野家を出たものの「この標本は、関東大震災の時も東京大空襲の時、あの地獄のような中で、博士はもちろんのこと、皆さんが必死に守り抜いてきたっていうことですよね。それは、必ず残して次の時代の人たちに引き継がなければならないという気持ちがあったからですよね。それを考えたら、私が標本を整理分類するということは、次の時代の人々に渡すお手伝いをするっていうことなんだ」と考え直し、牧野家に戻って「私も次の時代の人々に渡すお手伝いをさせてください」と申し出る場面がありました。

当「夢追い人」も、そのように言ってくださる方が現れるのを、ひたすら待ち続けて資料の整理分類、データベース化を進めています。これまでは「この資料を次の時代に残せればいいな」とか「残したい」といった願望、しかも緩やかな願望のレベルでしたが、そのような薄弱な思いだけでは、とても「私も次の時代の人々に渡すお手伝いをさせてください」と申し出る方など現れるはずがないわけで、次の時代まで残すことなど出来ないと感じました。

牧野博士のように「どんなに困難でも守り抜いて残す。そして次の時代の人に渡す」という強い意思が宿った資料・記録を残さなければならないと思いました。
当「夢追い人」に残された人生が果たして、あと何年あるか、神のみぞ知る、ですが、やり切った気持ちになるまではエネルギーを燃やし続けようと思います。

「やり切る]という強い意思を持ち続け作業に打ち込み続けなければ、決してその先が開けない。「これほどの記録なら絶対次の時代の人々に渡さなければ・・」と、自分以外の方からの共感を得られなければ、いくら自分の思いが強くても叶わぬ思いでしかない。
牧野博士の業績をドラマにした、今回の朝ドラから、このように多くの示唆をもらい自分のエネルギーに変えています。

最終回まであと4話、また書き込みたくなる刺激・示唆があるかどうか、楽しみです。

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