「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

C大阪が一枚上手だったかも・・・。ルヴァンカップ決勝

2017年11月04日 18時47分55秒 | サッカー選手応援
昨夜の書き込みで、「シルバーコレクター返上に賭ける両チーム、4-4の同点から延長PK戦までもつれて歴史に残る名勝負」という私の勝手なシナリオを期待しましたが、結果はC大阪が2-0で悲願の初優勝でした。

川崎Fも戦力的にはベストメンバーを組めたと思いますが、C大阪は杉本、山口蛍といった現代表に柿谷、清武、水沼といったキャリアのピークにある選手たちが揃い、さらにはソウザ、GKキム・ジンヒョンといった能力の高い外国人選手もいて、戦力的に一枚上手だったかも知れません。

加えて言えば、C大阪・ユン・ジョンファン監督、当ブログでも高く評価している指導者です。今年も1月22日の書き込みで「Jリーグ新シーズンの関心、ユン・ジョンファンC大阪監督と風間名古屋監督」という取り上げ方をしています。

2012年にまだ鳥栖の監督をしていた頃からウォッチしており、もういつタイトルをもたらしてもおかしくない経験を積んでいます。

今日の試合、監督のゲームマネジメントという点でも一枚上手だったかも知れません。
試合終盤アディショナルタイムに、狙い通りのカウンターで追加点をあげましたが、試合後半に圧倒的な強さを発揮してきた川崎Fに引導を渡す一撃でした。

監督として、これほどの終わり方はないでしょう。監督としての初タイトルにふさわしい試合運びでした。

海外挑戦を終えてセレッソに戻った清武選手と山口蛍選手、戻ってきた甲斐がある初タイトルです。金色の紙吹雪が舞う中、キャプテンとしてルヴァン杯を高々と掲げた柿谷選手を含め、サッカー人生を飾るにふさわしい結果を出したと思います。


翻って川崎F、またしてもシルバコレクターの歴史を重ねてしまいました。やはりタイトルを取るためには、必要なピースの一つも欠けては成し遂げられないということを痛感します。

対戦相手との相対的な戦力の差、その試合におけるチームコンディションの良し悪し、監督の采配力、枠を外したシュートが相手選手に当たってゴールに吸い込まれるといった運の有無、選手個々の「勝利への執着心」の総和の違い、それらのどのピースも揃わないと、なかなかタイトルはとれないと思います。

その意味で、川崎Fが、この先、近い将来にタイトルをとれるかどうかと言えば、保証の限りではありません。ただただクラブとイレブンが、これらのピースを全て揃えられるまで挑戦を続けるしかないと思います。

リーグ戦で2位につけているとはいえタイトルには厳しい状況です。今シーズンだけではなく来シーズンも倦むことなく挑戦を続けられるかどうか・・・。

頑張れ川崎F、です。

それにしても大勝負でした。スタジアムを埋め尽くしたピンクと青のサポーター。ともに跳ねるように声援を送るその顔がクシャクシャになっていました。締め付けられるような激闘の現場に立ち会えている感動と、試合の行方に対する期待と不安、いろいろな感情が入り交じって、自然とこみあげてくるのだと思います。

私も思わずこみあげてしまいました。ソウザのゴールが決まった時は、思わずフーッと大きな息がついて出ました。

いい試合を見せていただきました。ありがとうございます。

では、また。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

満を持して森保監督が世界の舞台へ

2017年11月04日 12時04分36秒 | サッカー選手応援
さる10月30日、2020年東京五輪の男子日本代表監督に就任する森保一監督の発表会見が行われました。

昨日書き込んだ「ドーハの悲劇」を体験した世代で、監督として広島を5シーズンのうち3度優勝に導いた、私の一押し監督です。

当ブログでも、たびたび取り上げてきたことは、愛読してくださっている方でしたら、よくご存知かと思います。(最近では今年4月6日付け書き込み)

森保監督の真骨頂は、何といっても選手の力を引き出すモチベーターとしての能力です。具体的に説明するよりは、2016年8月30日付けの書き込み「「広島・森保監督論」書物を読んだようなNHK2番組」をぜひお読みいただければと思います。
http://blog.goo.ne.jp/jsicfoot/e/e293cc5ee0fd94d0d33c465e40aa49f7

会見で森保監督は「自国開催で皆さんが望んでいるのは間違いなくメダル」と、課せられている重責に対する決意を語ってくれました。

能力の高い選手たちは揃っていると思います。あとは彼らにどのようなモチベーションを与えて100%もしくはそれ以上の力を発揮されられるか、そこにかかっています。

今回の森保監督の就任発表に絡んで、一つ気になることがあります。それはJ2降格圏に沈んでいる広島の残り試合の戦いぶりです。

私は、今回の森保監督の就任を受けて、広島の選手たちが奮起して、J1残留を果たすことが森保監督への最高の恩返しになるはずですし、五輪代表監督という名誉ある立場にたった森保監督に対する最高のお祝いになると思うのです。

つまり「広島イレブンよ、ここで奮起しなければキミたち男じゃないぞ」と声を大にして言いたいと思います。

実は、さる7月6日の書き込みでは、広島というクラブに対する怒りの思いもあり、書き込みの最後に「私にとっての今シーズンの広島は「ジ・エンド」となります。辛うじてJ1残留を決めるのかJ2降格か、シーズンを終えても触れることはないと思います。」と書いて筆をおきました。

シーズン最終盤のいま、その前言を撤回して広島イレブンに最後のゲキを飛ばしたいと思います。すべては森保監督への恩返しと、気持ちよく代表監督に専念してもらうためです。

では、また。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする