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「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

どうなる来季の浦和レッズ、ミシャがリーグ制覇を果たすか?

2016年12月04日 17時22分07秒 | サッカー選手応援
昨夜のJリーグチャンピオンシップ第2戦、浦和レッズがまた負けました。ここ一番の大勝負にことごとく弱いチームカラーは健在だったのです。

今年こそは、その呪縛を解く年になるだろうと、多くのサッカーファンが信じていたでしょうし、私も9割がた、そう思っていました。

それが敗れたのです。相手の鹿島を褒めることも一つの選択肢ですが、ここは、やはり浦和の今後について書いておきたいと思います。


浦和というチームが、なぜこうも「ここ一番の大勝負に弱いのか」については、webサイトの「スポーツナビ」の島崎英純氏のレポート「“伝家の宝刀”を抜けなかった浦和 高く険しいプレッシャーという最大の壁」に詳しいので、ぜひ一読願いたい。

問題は、来季も指揮を託したペドロヴィッチ監督が、自らに襲い掛かっている呪縛を解けるだろうかという一点にかかっています。

来季、ペドロヴィッチ監督でリーグ制覇を果たせれば、浦和にのしかかっていた全ての呪縛を解き放つことになり、名実ともにJリーグが世界に誇れるビッグクラブへの道を歩めるのですが、果たしてどうなることやら、です。

それにしても鹿島の勝負強さときたら憎いばかりです。一時は病気説もあった石井正忠監督の采配も冴え、常勝・鹿島の面目躍如です。

私は今年6月13日のこの欄で「鹿島に第三期黄金時代到来の予感」と題して、「今シーズン、どんな形でタイトルをとれるか、もし前期、逆転でタイトルをとろうものなら早くも黄金時代到来になるかも知れません。仮に前期とれなくても後期とれれば、年間通して安定したチーム状態を維持したという自信は大きいと思います。」と書きました。

前期優勝は果たしたものの、後期は低迷し、なんとか年間勝ち点3位につけたものの、その上につけた川崎、浦和を両方とも撃破するチームとは思えませんでした。

しかし、勝負に対するメンタリティの強さは失われていなかったようです。それこそ浦和にできない「ここ一番の大勝負をモノにする」強さがあったのです。

6月13日の書き込みを読み直してみましたら、楽しい部分を見つけました。その2日前、前期15節、優勝争いにかかわる大一番、浦和vs鹿島戦で「途中から出場した杉本太郎、鈴木優磨の両選手はまだ20歳とのこと、FWの鈴木選手に至っては自ら獲得したPKを決めてしまう気持の強い選手のようで、将来が本当に楽しみな選手です。」と書いています。

なんと、昨夜の浦和戦でも、鈴木優磨選手はPKを獲得しています。昨夜は、金崎夢生選手に「PKはオレが蹴る」と言い含められたに違いありません。そうでなければ鈴木優磨選手はPKを蹴っていたに違いありません。

浦和にとって鈴木優磨選手は、この先も不倶戴天の敵になりそうです。

鹿島が本当に第三期黄金時代を迎えるかどうか、来季まで評価はお預けにしましょう。来季の最終盤、浦和と鹿島の優勝争いになれば、それこそ天下分け目の試合が見られそうです。







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原口元気選手が強くなったわけ

2016年12月04日 16時04分23秒 | サッカー選手応援
ハリルホジッチ監督が世代交代を断行したことで、サウジアラビア戦に快勝した11月15日の試合から、ずいぶん時間が経ち、昨夜はJリーグチャンピオンシップ第2戦も終了、国内での今年のサッカーシーンが終わりつつある時期になりました。

サウジ戦では大迫勇也選手や清武弘嗣選手の活躍も高い評価を受けましたが、圧倒的な評価を受けたのが原口元気です。

当プログが4月20日の書き込みで原口元気選手を取り上げ「そういう原口選手には、日本代表での大いなる飛躍を期待したいと思います。いま日本代表に最も必要な選手、それは本田圭佑選手の後継者です。

これまで私は、その候補として宇佐美貴史をあげてきました。今回、原口選手の人間的成長を見せていただき、二人目にあげたいと思います。」

と書きました。

もう一人の宇佐美貴史選手がくすぶっている中で、原口選手は押しも押されぬ日本代表の柱に成長してきました。

あとは「本田圭佑選手の真の後継者」たる「ここぞという時の『決める実力』や『半端ないメンタルの強さ』」を、天王山のような試合で見せてくれることだと思います。

最終予選に入って原口選手は4試合連続ゴールを決めていますから、一つ目の「決める実力」を備えつつあります。

もう一つの「半端ないメンタルの強さ」は難関です。本田選手は、それこそシビれるような場面でPKを決めてくれたり、日本のサッカーファンの誰もを納得させられる強さを見せてくれました。

原口選手には、いずれ、そういうシビれる場面で難しい役割を買って出てくれることを願っています。そういう経験を積んでこそ、彼が言う「世界の舞台で、どんな選手とやっても勝てる」ようになるのだと思います。

ところで4月20日の書き込みでは、BS日テレの「アスリートの輝石」という番組で放送された内容を「ドイツで自分に足りないものに気づいた時、それを克服するにはただの努力では成功できない。努力を継続しなければ克服できないと心に刻んでトレーニングに励んだ」と紹介しました。

でも、どういうトレーニングを続けて彼は強くなったのかまではわかりませんでしたが、サウジ戦の数日後に発売された「ナンバー誌臨時増刊『日本代表 新たなる希望』」の中に、その答えを見つけました。

同誌で原口選手は2つの記事合わせて6ページを割いて紹介されています。当然、この特集の中で最大の扱いです。ミムラユウスケ氏がレポートしている「俺はもっと、強くなる」という記事の中で、2014年1月から始めた肉体改造のことが紹介されています。

ブラジルW杯代表メンバー入りが絶望的になった時期だそうです。原口選手は何人ものトレーナーのところを訪ねたそうです。その結果、筑波大学の谷川聡氏とともに鍛え直すことにした、とあります。

それが、重いバーペルをあげるような、わかりやすい筋トレとは無縁の、身体の核となる部分を鍛えるという「身体づくり」は、その成果が見えづらく焦りを覚えることも少なくなかったといいます。

そういう時「我慢するんだ。怪我をしないための身体を作るんだ」と谷川氏から声をかけられながら地道にトレーニングを積んできたといいます。

この、想像以上に地味な取り組みを、原口選手は4年半というスパンを設定しているのだそうです。長い努力、これが原口選手が大切にしている恩師の言葉「努力+継続」の真の姿だと思います。

4年半の終着点、それは、いうまでもなく次のロシアW杯本大会の舞台ということになります。原口選手の気持ちの強さを見る思いです。この原口選手の努力が宇佐美選手を突き動かしてくれればと願います。


ロシアW杯アジア最終予選、次のUAE戦まであと3ケ月、一人でも二人でも原口選手に続く選手の成長を願うばかりです。
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